[コラム] 受付嬢マホの「夜の飛ばせ方Reloaded」(2017/11)


かれこれ半年近く顔面に皮膚病を患っている。
別に沢山行ったから偉いだとかってわけでもないのは承知だが、病院には4件ほど通ってみたが
どこでも大した結果はでなかった。

そもそも、病名がわからないのだ。
「吹き出物」「湿疹」「蕁麻疹」最後に診てもらった病院では「脂漏性皮膚炎」と言われたが、
知識のある別の人には「少ないとも脂漏性皮膚炎じゃあない」とも言われた。

もともと肌は強い方だったので20代のうちは全く悩みもなく生きてきた。
化粧品なども特にこだわらなくて済んだし、紫外線もぼちぼちしか気にしていなかった。


勿論様子がおかしくなってきたのは30を過ぎてからだ。
女はだいたい30過ぎた辺りから身体が全く言う事を聞かなくなる。
同時に他人の言う事も全く聞かなくなる。
どんどんおかしくなり、毎日落ち込むし、そんな感じなのでどんどん周りから人もいなくなる。

悲しくなってきたので話を戻すとする。

元々アレルギーなどは持っていないはずなのだが、ダンボールに触れると蕁麻疹のような物が出たり
風呂に浸かると全身に湿疹が出るなど、なんせとにかく生き辛い。
なぜこんなに面倒臭い人間になってしまったのだと情けなくなっていたらこの顔面皮膚病だ。

とにかく名前をつけて欲しかった。
「ああ、あの病気じゃないんだな」「一生続くわけじゃないんだ」と、嘘でもいいから安心させて欲しかった。
得体の知れない症状に鬱々となるのが辛くて仕方がなかった。

自律神経が乱れた時も「私は頭がおかしくなった。社会の歯車にすらなれなかったのに。終わった。」と落胆した。
先生に「どうやら頭がおかしくなったようで、眠くないしトイレにすら行きたいと思わないのですが」と打ち明けた所
「本当に頭がおかしい人は自分が頭がおかしい事、わかんないから。とりあえず落ち着け。」と言われ
自律神経の乱れという漠然とした病名をいただき
「私のようなもんにも神経が通っているのか・・・ありがてえ!」とそれだけでもう十分満足した。
治った気すらした。
元気に帰宅し「自律神経」とやらを検索してみたが、まぁ見事になんのことかさっぱり分からないし
貰った薬も気休めにしかならなかったが、漠然と体調は良くなった。

そんなもんなのである。

皮膚病は悩んだ挙句美容皮膚科に行ってみたら、非常に丁寧な女医さんで私のぼやきをしっかりと受け止めてくださり
納得のいく説明と納得のいく薬、納得のいく今後のプランを話して頂き
保険適用外の治療は勧めず非常に安価に初診を終えた。

そして、現在。
肌は回復に向かっている。
自分を受け入れること、受け止めてもらうことがいかに大切かを痛感した。

そしていつものようにあの名言が脳裏をかすめる。

「ここにあなたが居ないのが寂しいのじゃあなくて ここにあなたが居ないと思うことが寂しい」

大事マンブラザーズすごい。
マジ、それが、一番、大事。