[コラム] 受付嬢マホの「夜の飛ばせ方Reloaded」(2016/05)


知っての通り銭ゲバな私ですが、歳を重ねるにつれ
お金をかける物の方向性が変わってきた。


高校生1年から我武者羅にハンバーガーを売って、
フリーター級に稼いでいた学生時代は全く貯金などなく
その癖まとまった物や現在まで活用している代物は購入しておらず
大きな買い物は記憶に残っているものでノートパソコンと原付位で
共にもう手元にはない。
ちなみに原付は、ミッションに憧れYAMAHAのYB-1に乗っていたのだが
中古品だったのとビビりだったのが祟り、
十三の大きな交差点でウィリーし、そのままバス停に突っ込み

「私は人を殺めてしまうやもしれぬ」

という恐怖からハンドルを握るのをやめた。


社会人(会社員ではないが)になってからもなかなか貯金には至らず
家にお金を入れて、国に払うもん払って、まぁ旅行位はいける程度の貯金が少し。
その頃は人にばっかりお金を使っていたように思う。
私はある。なら、ない人に。が、なんとなく当たり前になっていた。


そして30手前で気付く。

これは、マズイ。

私には定職はおろか貯金もなく、結婚の予定もなく(ここはあまり触れない方が身の為)
資格も特技もない。先立つものが1つもない。
しかも一人暮らしの経験もないので家事が出来る自信もない。
「え?このまま死ぬの?」と右往左往する私に悪魔は静かに「死ぬよ。」と微笑む。

慌てて実家を出た私は毎日震えながら過ごしていた。息をするのもお金がかかる気がしていた。
そして現在、一人暮らしを始めて1年半と少し。

人生で一番キチンと貯金が出来ている。
収入は一番働いていた20代半ばの頃の3分の2にも拘らず、だ。
自宅での家事もなんなくこなしているし、自炊もしている。
部屋も特段汚くはない。

やればできる自分に満足してたら今月で33ちゃい。
別の震えが生じだす。
ろくに服も買わずに、ヘアサロンなど半年に1度も行かない。
ドラッグストアで一番安い化粧品を買い適当にメイクをし、食べたい物を食べたいだけ食べる。

すると、どうなるか?



そうです。

そうですよ。


おじさんになります。


おじさんになったらどうなるか?

そうそう、そうなんです。



困ります。

何故なら、私はおじさんではないはずだからです。

母は娘を産んだのです。

おじさんなら産まなかったはずです。



さて、次回はこのノリでまさかのエステに通いだすお話です。
美容部員VS独身三十路低所得者のまさに血で血を洗う飽く無き戦い。
勝ち残るのはどちらだ?!!!!