[コラム] 受付嬢マホの「夜の飛ばせ方Reloaded」(2014/12)

[コラム] 受付嬢マホの「夜の飛ばせ方Reloaded」(2014/12)


私は何を隠そう、結構な箱入り娘だ。あ、失礼。箱入り三十路だ。若干話はそれてしまうが、この「娘」だとか「女子」みたいな言葉をいい年した女が使うのは如何なものか?談義にはほとほと愛想が尽きている。「箱入り娘」や「女子会」は単語である。16才でも子供を産めば世間的に「お母さん」だし、三十路デラックスの私でも70才のお爺ちゃんからみれば「お姉ちゃん」なのだ。自分が三十路で在ることなど誰よりも私が分かっている。しかしながら今のように「箱入り娘」と表現した日にゃあ非モテな軟弱糞野郎どもは「いやいや!娘てwww」等と毒にも薬にもならない事を鬼の首でも捕ったかの如くあざ笑う。敢えて、言おう。「だからモテないんだ」と。私が知っているモテ男ジェントルマンにハイファイコーヒーズのDr.しょーちゃんといふ男性がいるが彼なら平然とこう言うだろう。「女の子はいくつになっても女の子やし、皆特別やで。」と。彼なら言ってくれる。きっと。多分。絶対。言わせてみせる。というか言ってくれ。500円やるから。

話を戻すが、とにかくなかなか厳格な家庭に生まれ、物心がついた頃には塾とスイミングとピアノと公文式に通っていた。小学校中学年の頃には身長が150㎝近くあり(小6の153センチから現在まで一切伸びない)性格もこの頃からメキメキと歪んでおり、運動も出来て喧嘩も強い女ジャイアンのような私の塾でのあだ名が「拳法女」だった事も今となっていは良い思い出だ。順調に大阪ではそこそこ有名な女子中に入学したがその辺りから一気に歯車が狂う。そう、音楽に出会うのだ。白目を剥いて黒夢を聞きながら愛しさにさよならを言い出したり、hideを聞きながら目の前にある全ての物が化け物に見えたりしていた。高校に入ると友人の影響でわけもわからぬままBRAHMANを聞いてダボダボした服を着だしたりした。そのままやさぐれて専門学校に進学。自分の事を全く知らない人ばかりなのでキャラの修正を図るため下ネタ苦手CamCan系ぶってみるものの3ヶ月で挫折。クラスメイトから勧誘されて寺田町高架下に軟禁され、気付けば31歳独身。このハコ、「天王寺Fireloop」に11年間入っている。うまい!モモカ!座布団持ってきて!!

雨と涙でぐちゃぐちゃ、擦り切れた段ボール箱に入った箱入り三十路は12年目を迎えました。これからも全てを受け付けます。よろしゅうご贔屓に。