[コラム] Fireloop店長野津コラム「monthlyチャリ通」 (2012年07月号)

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自分で言うのもなんなんですけどね、そこそこいい大学を出てるんですよ、俺。受験も失敗した事ないし、勉強も運動もまあ普通の人よりはちょっと出来てて、別に人付き合いで苦労したことも大して記憶にないし、むしろ単に人付き合いは面倒臭くて嫌いだったけど。真性の団塊世代の父親は偏屈だけど世界一尊敬してるし、天然で笑い上戸の母親のせいでマザコンだし、よくできた妹がいて、まあ大学卒業するまで何不自由なく、モテ期がいまだに来ていないこと以外は取り立てて挫折したこともなく生きてきた中で、じゃあ就職して仕事するってなったところでやりたいことなんて思いつかなかったんです。ライブハウスやろってなったのも不順な動機で紆余曲折を経た結果論でしか無くて、そこらへんの過程は過去に何かで書いた記憶があるので、興味のある人はブログでも探してみてください。見つからないかもしれないけれど。

そんな人生だったので、「音楽に救われた」みたいな事もなかった、というか当時は全くそう思ってなかっただけで、今思い返すとまた違うかもしれないけども。いやしかし、別にGUNS'N'ROSESやX JAPANの音楽のおかげで生きる活力を得たとか、やっぱりないや。単純にカッコいいから好きだっただけだ。ブルーハーツもイエモンもジュンスカもKANもスピッツもeastern youthもBRAHMANも全部そうだ。ツェッペリンもカーペンターズもSIMON & GARFUNKELもDOORSもKINKSもJUDAS PRIESTもBON JOVIもPANTERAもQUEENも、カッコいいから好きだった。音楽聞いて泣いた記憶なんてないもんな。すげえ!って鳥肌が立った記憶なら爆発的にあるけど。

なので、音楽に救われたとか、音楽を聞いて泣いたとか、そういう類の人たちがほぼ理解できませんでした、ライブハウス始めてしばらくは。当時はカッコいい音楽を広めたいだけだったから。「良い音楽」とかそういうの、言葉のアヤみたいなもんですが、ちょっと感覚が今とは違ってたんですね。

で、そういう人間がそういう流れの人生でライブハウスを始めると、日々を経ていくうちに音楽に対する価値観に凄まじい変化が起きたわけです。一変はしてません。変化、というか拡大かな、正確には。

それまで「カッコいいか否か」という二元論だけで音楽と向き合ってたわけですから、音楽に付随する人間的な背景という新たな要素が入ってきたら、そら聞き方も聞こえ方も明らかに変わります。そのあたりから、例えば自分があまり興味を持てない音楽を「好きと言っている人」そのものに興味をもつようになってきた気がします。あ、だから、今だとtwitterなんかは見ていてとても楽しいです。


それからライブの企画を考えるときも、「こういう人達に来てほしいなあ」という感覚がだいぶ強くなってきて、それと同時に「音楽を創っている人」と相当身近に接するようになってきて、その2点が強烈に自分を変えたと思うし、いま自分がレーベルをやっている理由だなあと感じています。

それこそ音楽なんて、やればやるほど純粋さや衝動を保つこと自体が大変になってしまうのも事実で、だからこそ自分が一緒に仕事をしているミュージシャンには、その感覚を失わさせないように携わっていきたいなと思っています。

もちろんレーベル的にはセールスが出ないことには続けること自体が出来ないので、大事だし必須なものですが、何よりもまず「あなた」とあなたの人生において「ドラマチック」な出来事を演出する音楽を繋げられることが、一番大事なことだと思っています。

そういう人間が今月7日に34回目の誕生日を迎えます。まあ俺ですけど。その日はGRIKOと一緒にアメリカ村で行われる「見放題」の現場にいると思いますので、見つけたら何かください。見つけられなかった人は7月に7本あるイベント「STAR FESTIVAL」の現場で、何かください。ポロシャツが好きです。あとチョコレートとバームクーヘンが大好きです。カレーライスは自分で作ったのが一番美味しいので心配いりません。よろしくお願いしますm(__)m


Fireloop店長:野津

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