[インタビュー] Brian the Sun (2010年11月号)

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MBS開局60周年ライブ「どロック!」出演やそれに伴なうメディア露出なども記憶に新しいBrian the Sun。7月に開始した「サマー様 様々」ツアーを締めくくるツアーファイナルとして11/23(火・祝)にFireloopにてワンマンライブを開催する彼らのこれまで、今、そしてこれからを聞く!


インタビュー: ホシヲ(Fireloop)

■メンバーチェンジを繰り返しているけれど、決して止まらないよね。
森:音楽で食べていくということにすごく集中していろんなことを考えているんですよ。方法論はいろいろあると思うんですけど、楽曲提供することとか、ステージに立つこととか、インディーズとかメジャーとかね。どんな形であれその中で、どこかで音楽をやって生きていきたいんですよね。
■森君は、ソロとかもやってるもんね。
森:こうなりたいっていうのが、逆にないんですよ。臨機応変に形を変えていける柔軟性が難しいのかもしれません。
白山:フジロックに出たいとかいう目標はありますけど、メジャーデビューとかそういうのではいんですよね。
■目標ではあるけれど、目的ではないって感じ?
森:ああ、そうですね。
■そういうところも活動を止めないっていうところに表れてるって感じるよね。
森:止まったら終わりですからね。


■新譜のリリースのタイミングがすごく早いよね。いつも新しいレコードを作りましたって言ってる気がする。
白山:僕がもともと聴く側というかお客さん側だったんで、第三者的な目線でバンドを見て、どうしていこうかって考えてるんですよね。
■へえ、なるほど。
白山:だから、僕はやってる側でもあるんですけど8割マネージャーみたいな感覚はあります。
■おいおいおいおい。
白山:そりゃあ、演奏もしっかりやってますけどね!
■そんな敏腕マネージャー率いるBrianだけど、大きなステージをたくさん経験してるよね。「閃光ライオット」に始まり、こないだの「どロック」とか。対バン履歴もすごいことになってる。
森:本当におかげさまです。
■でも、人の土俵で相撲を取らないっていう印象がある。相手がどんなに知名度があるバンドでも、それを利用するというよりも、結局自分達が!っていう意識があると思うんだよね。キャリアだけを稼ぐようなことをしないというか。
白山:なるほど。
■仲間のバンドをそこに繋げていくことであったりとか。一人勝ちにしないというか。
白山:色んな事件が起きてはいるんですが、楽観的なんですよね。多分。ことの大きさに気付いていないだけというか。ポジティブすぎるというか。それがいい方向に働いているんだと思います。
森:やってることはポジティブなんですけど、ネガティブさも同時に持ち合わせているわけで。失敗パターンとかも考えてしまったりするんです。
■そりゃあ、そうだよね。大きな舞台になればなるほど考えると思う。
森:僕らはまだ若いんで、なんとかなるって思ってるんです。どこかで。それで、いろいろ尖りながら活動してるんですよね。いろんな人が手助けしてくれるのが、とてもありがたいんです。でも、結局、自分達が頑張るしかないやん?っていう結論に辿り着くんです。そんな中で、助けてくれる人たちに頼り切ってしまったらよくないと思うんです。ギブ&テイクの関係じゃないといけないと思うんですよ。
■外側から見ているとすごく追い風が吹いてるように見えるけどね。
森:常に追い風かっていうとそういうわけでもないですしね。方向転換をしたらそれが全部向かい風になるかもしれない。真逆から吹いている風に背を向けたら追い風ですからね。
■自分達のいる状況っていうのをすごく冷静に見ているよね。
白山:僕がドラムを叩くっていうのが決まった時くらいからですね。週に何回って決めてミーティングをするようになったんです。そこで、不平不満を全部言うんです。ストレスを溜めないように。スタジオとかライブに引きずらないようにしようって。そうしたら見えてくる部分が本当に多くなって、クリアーになりましたね。
森:仲良くなりましたね、単純に。
白山:喧嘩して仲良くなるみたいな感覚ですね。
■バンドで喧嘩するっていうのはなかなか出来ないことだと思う。本当は出来ないといけないんだけどね。バンドが今の状況を壊したくないって思ってたら絶対出来ない。
白山:そうですね。森と会って4年間出来なかったことが5年目にしてやっと出来るようになったっていうか。
小川:意見は、よくぶつけ合ってますけどね。
森:違う方向でワガママなんですよね。理系と文系で意見が違うみたいな。お互い高みを目指していることには変わりはないんですけど、そこに向かうベクトルが少しずつ違ってるが故に、同じようなワガママを言ってても違うように聞こえるときがあるんです。それが、ミーティングを繰り返すうちに、どっちの方が効率がいいかとか、どっちの方が皆が気持ちいいかってことを考えていけるようになりましたね。
■なるほど、すっきりしたっていう感じだね。役割分担がしっかり出来たというか。
森:そうですね。だから、メンバーも含めて最近、人と人の繋がりって本当に大事だなって思うんです。例えば、このインタビューもホシヲさんと人間関係が築けてなかったらできないんですよ。バンドにとって、楽曲の良さとか、かっこよさの次に大事なことだと思うんですよ。ずっと先輩とかに人間関係大事にしいやって言われてたんがやっとわかって来ましたね。そういうことを考えていると自然と甘えはなくなるというか。
■その上で対等じゃないといけないよね。いろんな人が関わってる現場だから対等じゃないとうまく回っていかない。
森:そうですね、演者だからといって持ち上げられすぎても気持ち悪いし、裏方をやっている人たちが気分が悪いのもよくないですよね。やっぱり、チームだと思うんですよ。その日一日を作るチーム。音が悪いわとか文句を言うんじゃなくて、みんなちゃんと一緒にやりたいなって思ってます。うまくいかない時ももちろんあるんですけど、そういう気持ちはずっと持っていきたいなって思います。
■今回のツアーでは、いろんなところに行って、いろんなこともあっただろうしそういう思いも強くなったんじゃない?
森:めっちゃ大変でしたからね。本当にたくさんのことがありました。いろんな人と仲良くなれたし。
■そんなツアーのファイナルワンマンがうちなのは本当に嬉しい。しかも、高架下の方でBrianが見れる最後の日という偶然のおまけ付き。
森:そうか! ファイナルで最後って気持ちいいですね。
白山:わ! 気付かなかったですよ! 僕らがちゃんとライブハウスに出始めたのがFireloopなんですよね。高校生のころ。ブッキングから始まって、色んなことがありましたね。
森:高校からここに出ていたら、こうなるわって思いますね。みんなハングリー精神が凄いじゃないですか。ボーっとしてたら、置いていかれるっていう雰囲気があるんですよね。ここには。
■ちょっとずつFireloopがやってきたことが、ハコに収まりきらなくなって外に出ていってるから、これからもっと面白くなるよ、きっと。
森:Fireloopが移転して大きくなると寺田町が凄いことになるって思ってるんです。僕らも、大阪の音楽シーンをちょっとでも盛り上げたいって思ってるバンドなんです。ライブハウスが移転するって、そんな頻繁にある事じゃないじゃないですか。このタイミングでFireloopが生まれ変わるのは、それこそ追い風だと思いますね。偶然かもしれないですけど、嬉しいですね。
■ほんと頑張らないといかんね。
森:誰でも言ってることかも知れないですけど、これからはシーンの底上げが大切なんじゃないかなって。そういうことの必要性をもっとミュージシャンも感じるべきだと思ってて。
白山:それを言うだけじゃなくて、やっていかなくちゃいけないよな。
森:悔しいんですよね。CDの売上げが悪いっていうことを理由に日本の音楽が盛り上がってないって一般的には映ってるんでしょうけど、そんなことはないでっていうことを僕らが信じないと駄目ですよね。
■うん。こんなにいいものがあるんやでって証明したいよね。どうにかできるはずやのに、諦めてしまってる部分があるよね。ムードとして。
森:ああ、あるかもしれないですね。大きい力がどこかで動いてるとそれがとてつもないものに思えてしまって、ひとりひとりの力を信じれない瞬間があるんでしょうね。でも、そうじゃないっていうことを人生懸けながら証明していかないといかんですね。腑に落ちないことを一個一個文句を言ってるばかりじゃなくて、やっていかないとなって思ってて。なんかめっちゃ優等生のバンドみたいですね(笑)。
■いや、文句言うだけやったら誰でも出来るし、それに、やろうとしていることが正しいとは限らないわけで。
森:そうですね。実はそういう流れではないのかもしれないですもんね。でも、僕らは信じてますよ。ホシヲさんもそうやと思うし。
■早くメンバー見つけないとね。
白山:なんでこんなにメンバーチェンジが多いのかっていうのも不思議なんですけどね。
森:前回Fireloop Magazineに出たとき(編注:2009年10月)もメンバー募集してましたね。今回もそれを狙ってFireloop Magazineのインタビューってことで(笑)。
白山:出るたびにドラマーを募集してる(笑)。
森:でも、このメンバーだからこそというか、やらなくちゃっていう気持ちは強くなっていて。
白山:希望はあるというか。僕なんか今どこいってもドラムが......って言われますからね。でもメンバーを信頼してるから、僕がベースに復帰したら絶対カッコいいから見とけよ!って気持ちがあるんですよ。すごくメラメラしてるんで、今、出来てるってのはありますね。ただ、ドラマーをやったことってすごく自分にとってもバンドにとってもプラスになっていくことだと思うんですよ。
森:このツアーは、しんどいツアーになるなって分かってたんですよ。でも、何年か経って振り返ってみたら、あの時これだけやれたんだからっていう拠り所っていうんですかね、そういうものになると思うんです。
白山:2万字インタビューにも堪えなきゃいかんし。
森:ネタ作り(笑)。
小川:ハルキがドラムを叩くようになってから、めちゃくちゃ悪くなったとも思わないし。ツアー回ったのは正解でしたね。
■今のBrian the Sunの最高スピードなんだよね。
森:そうなんですよ。ハルキがベースになったらもっと表現できることが増えるはずなんですけど、これが、今の僕らなんです。
白山:今出来ることの最高をやろうっていうことですからね。それに、もう来なくていいよっていう所はなくて、新しい出会いがちゃんと作れたんでこのツアーは無駄じゃなかったなって思ってます。
森:むしろプラスですね。精神的に強くなりました。
小川:東京で結構お客さんが入るようになったりとか数えあげたら失ったものなんて、何もないですからね。
森:ドラムが抜けた段階で止まってたらこうはなってないと思います。
白山:でっかいイベントにでて、テレビに出てっていう話は、僕がドラムをやるって決めた直後に来た話だったんですよ。流れがあったんでしょうね。



■このタイミングでのワンマンって、すごく流れが美しいなって思ってるんだけど。
森:僕たちは影響力を持ちたいんですよ。発言とかに対してレスポンスがたくさんあると参考にもなるし、単純に嬉しいし。でも、それって説得力がなかったらプラスには働かないじゃないですか。大舞台に立てばいいってもんじゃない。その説得力を身につけていってるって段階だと思ってて。そのためにもこのタイミングだと。
白山:ここで、ワンマンをやるっていうのは1年前から考えてたことなんです。今やってることを全部放り投げてメジャーに行って云々っていうのは、僕らがずっと言ってきたシーンを盛り上げるってこととは違うって思ってて。
森:だいぶ予定とは違うけど(笑)。色は、変わったけど形は一緒っていう感覚です。
■なるほど、しんどいツアーを乗り越えた末のワンマンだけど、どう?
白山:簡単な話ですけど、僕らを見るためだけにお客さんが集まってるっていうのは初めての体験なんで、どうなるんやろう?ってすごく楽しみだし、新鮮ですね。
■Brian the Sunが、ワンマンをやる意味ってなんだろう。
森:自分達がいる場所を確認したいんですよ。
白山:名前が一人歩きしていることであったりとか、お客さんのテンションと自分達の考えてることが違ってたりっていうところを整理したいっていうのはあるかもしれないです。
森:地方とかに行くと、やっぱり名前が先行してしまっていて、みんな腕組みして見てるんです。その状況でどうしたらいいんだろうっていう。本当は自分達はどこまでやれるんだっていう挑戦であり実験だと思います。
小川:ツアーで得てきたことがどれだけ伝わるかっていう。やっぱりものすごく必死だったんで、変わったと思うんです。必死でしか伝わらないものって絶対にあると思うんで。
白山:やっぱり、バンドはライブになっていくって思うんで。CDを買う人が減っただけで音楽がなくなることはないんで。
■ツアーで培った底力が見れるものになりそうだね。ワンマンの向こう側には、しっかりあるからね。なんともいえないよ、あれは。
森:そうかあ、楽しみですね。なんか、無心ですね。ステージに立ってしまったら終わりですよ。最後のストロークのジャーンまで記憶飛んでるんじゃないですかね。もちろん本気でやりますよ。
白山:一度目っていうのは、一回きり、初物なんでね、貴重なやつですよね。是非見に来て欲しいですね。
森:しかし、色々あったなあ。今回のツアー。ってあんまり思い出してると解散するみたいやな(笑)。
白山:というわけでドラマーを募集してます!我こそはという方はお気軽に!
■ありがとう! 当日はいい一日にしよう!


Brian the Sun
森良太(vo/gt、写真中央) 白山治輝(ba、写真左) 小川真司(gt、写真右) 

2007年5月、大阪で結成。2008年夏、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」×Sony Music主催の10代限定ロックフェス『閃光ライオット』に出演、最終選考にて準グランプリ。メンバー受験による活動休止や活動途中のメンバーチェンジを経て、MINAMI WHEEL2009やフィリピン・マニラのA*FEST、最近ではMBS開局60周年ライブ「どロック!」および関連テレビ番組にも出演。


11/23 TUE

Brian the Sun ONEMAN ~サマー様 様々Tour FINAL~


Brian the Sun

[opening act] ピアノガール

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