[コラム]山田好転(水、走る)の『元軍人でウルグアイ出身の性格が悪い陰陽師兼妖精コラム〜全然、怪しくないです〜』(2016/11)

[コラム]山田好転(水、走る)の『元軍人でウルグアイ出身の性格が悪い陰陽師兼妖精コラム〜全然、怪しくないです〜』(2016/11)


《ホロコースト》

敬愛するファイヤーループによるwebでのコラム連載も一年半が経過した。

出演したこともなかった遥か昔から読んでいたけれど当時から良い筆を持った人間が集まっていて僕にとってある種のリスペクトを持つ場所であった。

その頃はマンスリー紙面上に連載があったりして他のライブハウスのマンスリーにはない読み応えのある書物であり、毎月いろんな人の文章を読み耽っていた。

慢性的な活字中毒患者であることは強く否定出来ないが、確かに興味を持って語弊を恐れずに言えば読み捨てられる良い文章ばかりだった。

面白い文章もあればそうでないものもあり、文体が揃っているものもあれば一人称が様々変わる多重人格かあるいはアホで知能の低くて成績が悪いアホの小学生かな?というものもあった。

活字中毒患者にとって文章であれば内容など実は大して差はなく、面白いから読む、面白くないから読まないという概念は存在しない。

わいもいつかはここでコラム連載出来るようなミュージシャン(?)になるんやでえ!と息巻いて生きてきた。

しかし、時代の波は高く厳しいもので歴戦の猛者サーファーでさえ旧型から新型へボードチェンジを余儀なくされ、この「四角い画面の向こう」に舞台を変えた。

そんなことはおかまいなしに尖らせたペン先で、人々はある証を刻み続けてきた。

そのマイノリティーでありながらもトラディショナルかつオリジンなスタイルに共鳴する魂の咆哮が

ファイヤーループのコラム読んでる人

から

ファイヤーループに出てるバンドの人

に昇格していた僕の血潮を滾らせて眉毛も濃く繋がりそうなほどの漢気が炸裂し野津統括本部長、足立編集局長への直談判に至った。

〜〜回想〜〜

山田「押忍!たのもう!」

野津氏「靴は脱いで入りたまえよクソ鼠小僧うんこラット餓鬼!」

足立氏「ケケケケ。またこの地獄の地下室の残骸に、ケケケケ。愚か、ケケケケ。人げ、ケケケケ。骨、ケケケケ。拾っ、ケケケケ。ケケケケ。」

山田「押忍!自分はこのファイヤーループwebでコラムを書くために生まれてきたといっても過言ではありま」

野津さん「じゃあ書く?来月から」

足立さん「ケケケケ。」

〜〜回想終わり〜〜ファンファンファンファーン(効果音)

という経緯で連載が始まった。

その頃の看板作家たちからの陰湿な新人イビりの一つとして書き終えた便箋を担当編集に渡す前の下読み時に火をつけられて「これが地獄の洗礼だ。ケケケケ。」と捨てられ「締め切りまであと1時間だぞ〜?ケケケケ。」ということは全くありませんでしたが

活字中毒患者らしい、内容などあってないようであるけどないかもしれないが断じてないとはいえなくもないけれどあると言い切ってしまえばそこであるということが証明されてしまうことに対しての一抹の不安があるだけの、ただ長くてユーモラスな駄文(おもしろい)をひたすらに投書し続けてきた自負がある。

読み返せばそれらはつまり僕が過去に読んできた作品全てのハイブリットであり、中島らも筒井康隆サリンジャーW村上司馬遼太郎伊坂幸太郎森見登美彦などから発せられる強度の言葉を目指しひたすらに邁進する文字の行進。

これは大いなる財産であり、生きてきた証であります。

いつかの自分のようにこれを読んでいるだけの少年もやがて歳を取りいつしか青少年になります。青少年から青年になったあたりで成人して社会人になり。やがて「フラニーは蜜柑が食べたいんじゃないか」と思ってるレスに爆笑したり、海辺のコインロッカーピエロの塔から薬菜飯店を探して世に棲む日々の永遠も半ばを過ぎたり。

もっともらしいことをいくつか声高に言いましたが、それは紛れもない事実でありますので頑張ってるところ人に見せない風に生きてる僕からのエールです。

ここはミュージシャン界の文壇バーであり、日本版巨人軍の誇り高きフィールド!刮目せよ!これがムシケや!どない?!あ、間違えた。こないだ基成が一日に30回ぐらい言うてたから書いてしまった。

何が言いたいかと言うと近頃、才気ほとばしる作家陣の筆が乾いていて、張り合いがなく

一人また一人と去っていく背中を見つめるばかり。

新しい僕という風が吹いて以降は二年近く新人をとっていない。由々しき事態。

生涯の映画はXメン2!と言うリットーから二冊出版済みの文豪・足立先生もお嘆きです。これから立人くんが地獄の早弾きフレーズを弾けるようになるためにギターを教えるための生活のためにも盛り上がってる感出したいはず。

毎月リリースされるのは我が駄文のみという月もたまにあって、僕の最新コラムの下に僕の先月のコラムというMATSURI!

ファイヤーループにも一年以上出てないし、別のライブハウスで働いてるし、このあべこべ感は実に由々しきJITAI!

さながらシャッター街にポツンとある廃れたバーのマスターのKIMOCHI!

は、わからんけど。

とにかく、何が言いたいかと言うと

特に言葉は出てこない!

気持ちも湧いてない!

けれど!特に主張も意志も思想もない!

しかし!断じて!

全く何にも思ってない!眠たい!

みんな書こうやとか、書かないなら俺が書くぜ!とか、そーいうのもない!一切!

なぜなら!とかいう理由もない!眠たい!

だが、せっかくここまで書いたので言わせてもらいたい!

ということは何もない!眠たい!眠たい!!

眠たい!!!!!
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◆自己紹介
山田好転(Yamada Koooooten)
大阪の『水、走る』というバンドのフロンマンで、ソロ名義での弾き語り活動もしています。元軍人でウルグアイ出身の性格が悪い陰陽師兼妖精です。全然、怪しくないです。
◆Twitter
koooooten(個人)
mizuhashiru(バンド)


◆HP
mizuhashiru.com