[コラム]BLENDY MOTHER FATHER / RED EARTH 寺澤ちゃんの
「Sank you Fantasy」最終回(2016/02)
僕は寺澤ちゃん。8歳。
今僕が暮らしているのは2126年2月。つまり皆より110年先にいる。
僕が未来にやってきて随分経っちゃった。
今日はとっても大事なお話をするよ。
みんながいる2016年からすると未来ってのは沢山あるんだ。
例えば誰かが今日携帯を拾ったとしよう。
拾わなければ何事も起こらなかったし、他の誰かが拾う事になる。
すると拾った人物で未来も変わってしまう。
例えばその携帯は悪の組織Rの特殊装置だったとしたら。
その特殊装置で世界をフォースで埋め尽くそうとしていた人物がいたとしたら。
世界はそれで救われた訳だしね。
拾った人物がもっと悪者で世界をロックで埋め尽くそうとしていたら。
世界はもっと大変な事になっちゃうよね。
ううんと、、、分からない?
じゃあもっと簡単に話そうね。
今日通学するときに電車に乗るのをやめて少し歩いてみよう。
そう思い行動したとしよう。
しなかったらそれはただ単にいつもの毎日になってしまうのかもしれない。
主人公は女の子。
歩いている。少し疲れた、よしっバス停のベンチに座っちゃおう。
そう思ってベンチで休憩していた。
するとバスがやってくる。降りてくる1人の男。
バスの運転手が乗らないんですか?と声をかけてくる。
ごめんなさい。乗りません、と答えた。
降りてきた男も何故かベンチに座った。
どうして乗らなかったんですか?と男。
疲れちゃったの。と女の子は答える。
確かに疲れちゃいましたよね。男がつぶやくように言った。
そこから何気ない会話がポツリポツリと。
女の子は毎日の学校での退屈さを話した。
男はそれを退屈ではなく聞いた。
そして女の子は学校へ行った。
男はそのままベンチに座る。
しばらくすると老人がやってきてそのベンチに座った。
何気なく会話が始まる。
男は会社をやめようと考えていた事を話した。
しかし先ほど出会った女の子のおかげで辞める事を止めにしたと話した。
老人は首をかしげ、どうしてなのかね?と聞く。
女の子は学校が退屈だと話した。しかし自分にとってその話は退屈ではなかった。
むしろ学生の頃を思い出したりして楽しかったのだ。
先生のあいつが嫌いだとか、文化祭の準備が楽しくないけどやらなくちゃいけないとか。
つまり、退屈な事も例えば他人にとっては聞き応えのある話になるし、
自分にとってもルーティンワークになってしまっているだけで、それは退屈には入らないんじゃないだろうか。
退屈を感じてしまっている自分こそが退屈なのではないだろうか?
と思ったのです。
男はそう話した。そして男は会社に戻った。
老人はベンチに座ったまま考え込んでいた。
そこへ老人ホームのお姉さんがやって来る。
さぁ帰りますよ。そこから何気ない会話が始まりお姉さんは驚いた。
老人はボケていて自分が誰かすらもわかっていなかった状態なのにそれが全く治っていたのだ。
ね?
と、言うように女の子が電車に乗る事を止めたから色んな未来が変わってしまったの。
つまり何をお話したいかというと
みんながいる世界から僕のいる未来になりうる可能性もあるし、
全く別の未来になる事もあるんだね。
未来は変わっていくし、沢山の未来があるって事。
つまりね、今みんながいる世界からの未来と
今僕がいる世界にズレが生じてきてるんだ。
みんなが行く未来は僕のいる世界とはパラレルワールドになるんだ。
だから、、、
少し寂しいけどこの通信はこれが最後になりそうなんだ。
いつかまたみんながいる世界の未来と僕がいる世界がまた繋がるかもしれない。
未来は誰にも分からないんだ。
もしまた繋がった時は僕の話し相手になってね。
せっかく出会えたのに、、、
ごめんね、、、
大丈夫だよ僕だって男の子だから
泣かないよ。
みんなは、、、
現代の寺澤ちゃんを応援してあげてね。
応援してあげればきっと未来は明るいんだから。
みんなの未来も明るくなれるんだよ。
きっと寺澤ちゃんもがむしゃらにやるはずだから。
だから、、、
み、、、ん、、、な、、、は
だめだ、、、
つう、、、し、、、んが、、、
さ、、、、よ、、、、
な、、、、ら、、、、、
寺澤尚史 :vocal, acoustic guitar
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