[コラム]ナードマグネット・須田とハンバーグオムレツ・カリスマのEIGA・BU第29回

[コラム]ナードマグネット・須田とハンバーグオムレツ・カリスマのEIGA・BU第29回(2016/01)


カ:明けましておめでとうございます!!本年もよろしくお願いします!ハンバーグオムレツのカリスマです!!今年のお正月は実家の愛猫と共に怠惰にまみれております。

須:どうもどうも!和歌山の婆ちゃんからの「結婚しなはれ」攻撃にも慣れてきました!ナードマグネット須田です!!

カ:俺は昔から「結婚しなはれ」って身内からは全く言われなかったなぁ。須田くんのお婆ちゃんの気持ちはわからんでも無いが、あんまり言われ過ぎると逆に結婚したくなくなるよね(笑)

須:そうなんですよ、だいたいこんな無茶な生活しながら結婚とか到底ムリです(笑) もういいんですそんな話題は!新年一発目はやはりコレで行きましょうということで、本日のトークテーマをお願いいたします!

カ:話を強引に戻したね(笑)はい、今回は2015年の年間ベスト10の発表です!では、早速、須田くんからどうぞ!

須:はい、すでにTwitterでは書いちゃいましたがこんな感じです!どん!

1.ピッチ・パーフェクト1&2
2.インサイド・ヘッド
3.君が生きた証
4.マッドマックス 怒りのデス・ロード
5.ストレイト・アウタ・コンプトン
6.ヴィジット
7.キングスマン
8.お!バカんす家族
9.インヒアレント・ヴァイス
10.プリデスティネーション

カ:おぉ!全然被ってない!ヴィジットとマッドマックスだけやわ。俺のはこちらです!

1.野火
2.ワイルドスピード SKY MISSION
3.クリード チャンプを継ぐ男
4.マッドマックス 怒りのデスロード
5.セッション
6.悪党に粛清を
7.バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
8.ヴィジット
9.バクマン。
10.スターウォーズ フォースの覚醒

須:おおおーー!!マッドマックスが1位じゃない、だけでなく、順位まで一緒ってすごいですね(笑) たぶん色んな人から「なんで1位じゃねぇんだ!イモータン様ナメてんのか!輸血袋にすんぞ!」とのクレームが発生するおそれがあるので、まずはそこの説明からしましょか(笑)

カ:わかった(笑)先ず年間ベストを作成するにあたって冷静になってみたんですよ「マッドマックス熱にほだされてフラットな状態の判断出来なくなってるんじゃないか?」って。そう考えるとマッドマックスは何回も観てるし、言うなれば凄く仲が良い友達がやってるバンドを観てるみたいになってたんですよ(笑)俺にとってマックスは友達じゃないし、イモータン様は上司なんよね(笑)

須:言ってることムチャクチャでよくわかんないですよ!(笑) マッドマックスが歴史的傑作であることは間違いないと思うんですよ。間違いなく今後のアクション映画のハードルを上げまくったと思います。世界観の作り込みもすごいし、「2015年の映画」らしい価値観の提示もできてる。そしてこれだけの熱狂的ファンを生み出してる。完璧だと思います。だから、「もう僕がそんな褒めなくてもいいか」って気になっちゃったんですよね(笑)

カ:流石、須田くん!上手く代弁してくれた!(笑)もう俺はイモータン様の呪縛から逃れることばかり考えてましたよ(笑)マッドマックスを観るたび、ジョーがスクリーン越しに俺を見てる気がしてさ、それなると、もう冷静でいられないよね(笑)

須:「2015年はマッドマックスとスターウォーズの年だったけど、こんな素晴らしい作品もあったんだよ!」っていうランキングにしたかったんです。ちなみにスターウォーズに関してはもはや特別枠なのと、新シリーズ全部終わるまで何とも言えないということで、圏外です。

カ:スターウォーズは俺も特別枠です。つーか、須田くんの年間ベストの作品、俺、殆ど観れてない。

須:まじすか、じゃあ僕の10位から先に行きますね。『プリデスティネーション』

はイーサン・ホーク主演のSFです。爆弾テロの犯人を捕まえるために何回もタイムスリップする時空警察の話、っていうとそんなに新鮮味がないんですけど、これ、すんごいビックリしますよ(笑)予備知識全く入れずに見た方がいいです。

カ:タイムスリップ系で面白かったのは最近だと『ルーパー』

が思い浮かんだんだけど、あれとはまた違った雰囲気の映画やね。ネットとかで下手にキーワード検索せずに観てみます(笑)

須:たぶん「思てたんと違う…!」ってなります。すんごい切ない映画です。カリスマさんの10位は『スターウォーズ フォースの覚醒』

ということですが、まあ僕圏外にしてますけど、超おもしろかったですよね。

カ:超面白かった!!SWはね、もっと上にしても良いかと思ったんやけど、須田くんも俺も好きやんSW(笑)だからちょっと冷静に観れてない。最初の「バーン!」ってとこで泣いてたからね、俺。どの作品でもあんなに早く泣くことは無いですよ。それぐらい思い入れが強い。今作自体がちゃんとEPⅥの延長にある空気感で作られていて、SWの超王道になってるあたり映画単体では評価し難い要因かなって。ちなみに10位はSWと『ターミネーター:再起動/ジェニシス』

と迷った。興行的にはヒットしなかったみたいですが非常に良くできたリブート作品でした。

須:ターミネーターは…途中までは新しいこと起こりまくりで死ぬほどおもろかったんですけど、後半ただのアクションシーンだけになっちゃうのが「残務処理」って感じでテンション下がっちゃいました…(笑)

カ:ターミネーターは後半失速したね(笑)シュワちゃんをフォローするわけじゃないけど、三部作構想で作ってたみたいやからあんな感じに持って行ったんかなって思ってた。

須:カリスマさんの9位『バクマン。』

ですが、もともと原作は読んでたんですか?

カ:『バクマン。』はリアルタイムでジャンプで原作も読んでたよ。漫画家を題材にした漫画やねんけど、劇中でジャンプの内情をどんどん暴露していくっていう新しいタイプの作品(笑)映画では原作の前半部分の山場をクライマックスに持ってくる感じで上手く纏まってました。流石の大根監督作品。後、原作も映画も漫画家の漫画やのに完全にバトル漫画の文法で描かれてとこも作品のテンポの良さを後押ししてる感じ。何よりこの映画はエンドロールが最高。

須:『バクマン。』のエンドロールは本当に素晴らしいですよね。僕的にはストーリーはちょっと言いたいこともあるんですが、あのエンドロールで全部許せちゃうというか(笑)

カ:須田くんの9位の『インヒアレント・ヴァイス』

はこれまた俺が観てない映画だわ。

須:『インヒアレント・ヴァイス』は僕の大好きなポール・トーマス・アンダーソン監督の新作です!ここんとこ『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、

『ザ・マスター』

と重たい作品が続いてましたが、今回はポップです!楽しいです!「ゆるふわノワール」って感じ(笑)

カ:ゆるふわノワールって新ジャンルの誕生!(笑)同監督の『マグノリア』

が好きな人には楽しめる感じなんかな?

須:あれは群像劇でしたけど、今回のは私立探偵モノです。元カノから「今の恋人がヤバいことになってる!助けて!」と依頼を受けた主人公が、だんだんデカい陰謀に巻き込まれていくという、まあほんとにノワールっぽい話なんですが、この探偵がヒッピーなのでずーっとマリファナとかでラリってるんですよ(笑)だから全体的にフワフワとすっとぼけた感じがあって、笑っちゃうんですよね。

カ:凄い設定、、いくらなんでもマリファナでラリってたらまともな探偵業は務まらんやろ(笑)さあ、どんどん行きましょう。須田くんの8位は『お!バカんす家族』!

タイトルから確実にコメディやん(笑)つーか、何処でやってたのこの映画(笑)

須:梅田のブルクでめっちゃ短期間の上映でした…(笑) 仰るとおり、くっだらないアメリカンコメディです!主演はエド・ヘルムズです。『ハングオーバー』

で娼婦と結婚したり顔にタトゥー入れたりしてた人ですね。マイティ・ソーことクリス・ヘムズワースも出てます!日本で不遇の海外コメディを応援する意味でも、とにかく今年いちばん笑ったコレを入れました。最高です!

カ:正直なところ、俺も須田くんとEIGA・BUをやりだすまでコメディって殆どノーマークのジャンルやったんよね。今は須田くんに薦められて観る様になったけど、日本人が観に行きそうなコメディ映画ってそれこそ三谷幸喜監督作品ぐらいしか思い浮かばないっていうか。

須:ほんとに日本における海外コメディの冷遇っぷりはずっと変わらないので、定期的にプッシュしていきたい所存です。あんなわかりづらい小ネタ満載の『テッド』

シリーズがあれだけヒットしたんだから、もっと他の作品も注目されるべきですよ!

カ:ほならば今年はどっかでコメディ特集とかやりましょ!EIGA・BUをあげて応援しようぜ!!

須:ぜひとも!で、カリスマさんの8位『ヴィジット』

は、僕も6位に入れております。面白かったですよねー!

カ:『ヴィジット』はヤバイ面白さやった。怖すぎて何回も時計で終演の時間を確認しながら、「まだ週の真ん中やんけ!!早よ!週末なってくれ!!」って悟空を待つクリリンの心境になってた(笑)

須:ふはは!怖かったですけど、ところどころ声出して笑ってしまいました。あの弟ちゃんは愛すべきキャラですねえ。シャマラン監督完全復活だと思います!

カ:シャマラン監督は『ウェイワード・パインズ 出口のない街』ってテレビドラマシリーズも手がけたみたいなので、そっちも気になるところ。須田くんはおじいさんとおばあさんのどっちが怖かった?

須:そらもう婆ちゃんですよ!サム・ライミ監督の『スペル』

と並ぶババアホラーっす!おっかないババア最高!

カ:さて、須田くんの7位は『キングスマン』!

年間スパイの頂点には新進気鋭の若手スパイが選ばれたってことやね!

須:前回のコラムでも特集したようにスパイ映画豊作の年でしたが、僕の中ではあの「威風堂々」シーンがもう本当に飛び抜けて素晴らしかったので、こういう結果になりました(笑) 「いけすかねえ金持ちと差別主義者は全員死刑!」というメッセージが清々しかったですねえ。カリスマさんの7位は『バードマン』

ですが、これはやっぱ撮影方法に度肝ぬかれましたよね。

カ:まさかの超絶長回しやったからなぁ。しかもCGの使い方が全部長回しで成立させる為に集約されてるっていう徹底ぶり、アレハンドロ監督すげぇ!結局、蓋開けてみたら一発屋のおっさんが再起をかけて頑張るだけの話なんやけど(笑)日本におきかえたら藤岡弘さんあたり主演になるんかなって想像しながら観たら、もういてもたってもいられなくなる(笑)

須:僕の6位『ヴィジット』は先ほど話したので飛ばして、カリスマさんの6位『悪党に粛清を』

ですが、これ見逃しちゃったんすよね…。

カ:俺の中で世界で最も血が似合う男ことマッツ・ハンニバル・ミケルセン主演!開始10分で奥様がレイプされて殺され、子どもが殺され、とぶっちぎりに無慈悲なんよ。全編通して主人公の周りにいる良い人達が殺されまくるのな。もう観客は皆、「マッツ!!あの悪党共に粛清を!!!」ってなったところでそのままラストの大爆発に雪崩れ込む!決して、爽快感があるアクション映画では無いけど、重厚にして静謐な、それこそ『許されざる者』

を彷彿とさせる名作やった。

須:絶対好きなやつだ…見ます!

カ:須田くんの5位は『ストレイト・アウタ・コンプトン』

。俺、遅れ馳せながら明日のレイトショーで観に行く予定(笑)

須:『ストレイト?』は滑り込みでランクインです。N.W.A.やDr. Dreの歩みを知ってたほうが確実におもしろいんですが、ヒップホップあんま知らないって人も充分楽しめる作品になってると思います。『ジャージー・ボーイズ』

のギャングスタ・ラップ版って感じです。これ見たあとでケンドリック・ラマーの諸作やドレーの最新作とか聴くとなかなか味わい深いのでオススメです。

カ:(数時間後)今、ひとっ走り『ストレイト?』観てきたよ(笑)アイスキューブ役の俳優がアイスキューブに似てるなぁって思ってたら息子やった(笑)俺、この映画を高校生の時に観てたら絶対にラッパーなってたかもって、大変面白かったです。はい、俺の5位は『セッション』

ですね。テンポが遅れるとシバかれるあの映画です。

須:果たしてフレッチャー先生のモノマネをスタジオ練習中にやったバンドマンはどれぐらいいたんでしょうか!強烈なキャラでした。

カ:俺はピクミンと2人であの映画のラストシーンを再現出来るよ(笑)

須:「ジャズ映画としてのリアリティが云々」みたいな論争ありましたけど、そんなん抜きにして「めっちゃ面白いフィクション」だから全然アリですよねえ。

カ:リアリティ云々の批判は無粋よな?。そこは娯楽作品として難しいことを抜きにして楽しめば良いのにね。さて、4位はいよいよ「2015年 みんなが選ぶ理想の上司」のNo.1の男こと、イモータン様の登場ですよ!

須:イモーーターーーン!!完全に暴君じゃないですか!絶対働きたくねぇ!!まあ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

に関しては当コラムでも公開当時がんがんプッシュしたので、それを読んでいただきましょうか!てなわけでベスト3です!カリスマさんの3位は『クリード』!

これ僕も入れるか悩みました。素晴らしかったです。

カ:まず、今作と同じくのライアン・クーグラー監督と主演のマイケル・B・ジョーダンがタッグを組んでた『フルートベール駅で』

って作品を観ててんけど、それが凄くよかったのね。その2人が次にやる作品がまさかのロッキーってので驚いてんけど、まあダメにはならんやろって。結果は見事に大成功。スピンオフが陥りがちな過去作の威光に頼ることをしてない。わかりやすいところで言えばロッキーのテーマを流しまくったりしなとことかね。あくまでクリードが主人公においてキッチリ作られてるよね。それでいてオマージュも忘れない、トレーニングのシーンとか最高!あれ観ながらやったら何時間でも筋トレ出来るよ!

須:ライアン・クーグラー監督、僕と同い年なんすよね。ロッキーのシリーズを後追いで、きっとVHSとかで見てきた世代が、こうやってバトンを受け継いでいくってこと自体がアツいです。スター・ウォーズEP7もそういう意味で感動したんすよね。歴史は受け継がれて続いてい。僕もこれ見て筋トレし始めました(笑)

カ:良いね!筋トレしていこう!何ならうちのソイプロテインわけてあげようか?(笑)

須:や、いいです(笑)。そして 僕の3位『君が生きた証』

は名脇役俳優ウィリアム・H・メイシーの初監督作品です。死んでしまった息子が遺したデモテープを聴いた親父が、若者とバンドを組んでその曲を歌うっていう、あらすじだけ読むとあんま面白くなさそうなんですが(笑)、これとんでもない名作だと思います。まじで涙止まらんかったっす。

カ:いやいや、あらすじだけでもう涙出そうな展開やん!ウィリアム・H・メイシーと言えば数年前の『リンカーン弁護士』で主人公の親友の私立探偵をやってたのが印象的やったわ。なんか監督業とかやってそうな役者さんやのに意外にも初監督作品なんやね。

須:ほんと初監督とは思えない出来ですよ!実はあらすじから受ける印象は物語の途中でガラッと変わるので、あんま予備知識入れずに見た方がいいです。かなり衝撃受けると思います。曲を作って歌う人間としてはズシーーッと来ることまちがいないです。

カ:そして須田くんの2位は『インサイド・ヘッド』

これを今年一番に選んでる人も多いよね!俺、ドリカムの歌がトレイラーで流れて過ぎてて何となくスルーしてしまったのよ、、。

須:いやーーこれも本当に、自分でも引くぐらい泣きました(笑)。ヘタしたらピクサーで一番好きかも。ドリカムの件はどうでもよくなるぐらい本編は素晴らしいですよ!

カ:俺、ピクサーの映画っていつも何となくスルーしてまうのよな。これを機にいい加減学習して映画館で観るように心掛けます。なんせピクサーは『モンスターズ・ユニバーシティ』

以外は全部家で観てる体たらくぶりやから、、、。

須:もったいない!まあ最近はピクサーよりも本家ディズニーの方が作品は充実してた気もしますが…とはいえ今回は本っ当に凄いです。隙がなさすぎ。結婚できる見込みもないのに早く子供育てたくなりました。

カ:なんと!須田くんがそんな気持ちになるって相当やな!そこまで言われると、俄然観たくなってきたので早速TSUTAYAで借りてきます!(笑)

須:ぜひー!そしてカリスマさんの2位がワイスピ!

これ結局見逃しちゃったんですよね。ポール・ウォーカーの遺作となってしまったわけですが…。

カ:そやねん。ワイスピシリーズはポールとヴィンディーゼルの二本柱作ってきた作品やってんけど、この2人はプライベートでも親友でね。ポールが事故死したショックでヴィンディーゼルは俳優辞めるとこまで落ち込んだらしいのよ。その悲しみを乗り越えて今作が完成したっていう。劇中でヴィンディーゼルがポールに対して、また会えるから別れは言わないってシーンがあって、もうそこで号泣。隣で観てた中年のおじさんも号泣。エンドロールが終わっても泣きすぎて暫く立ち上がれなかった。

須:その話聞くだけで泣けるなあ…。僕まだワイスピシリーズ制覇できてないので、過去作からちゃんと見ていきますね。といった感じで2?3位はどちらも号泣必至な並びとなったわけですが、カリスマさんの1位は当コラムでも取り上げた、塚本晋也監督の『野火』

です。

カ:実は塚口サンサン劇場で2月20日から一週間だけ再上映されるみたいでね(http://www.sunsun.info/movies/)。
とにかくたくさんの若い人に観てほしい。日本で過去に何があり、これから何ができるかを考えるキッカケにして欲しい。2015年も色んな映画を観たけど、誰かに伝えたいってとこでこの作品に勝るものは無かったね。さてさて、須田くんの1位は『ピッチ・パーフェクト1&2』



これって日本では1と2が連続やってたけど、本国では1作目が2012年に上映されてたんやね。

須:はい!本国で2が物凄い大ヒットを記録したので、日本でも慌てて1作目から公開したって感じでしょうか。僕はとにかく1に興奮しまくったんですよ!大学のアカペラサークルにDJやってる女の子が加入するって話でその設定を活かしまくったクライマックスに立ち上がって拍手したくなりました。あと女の子たちが主役の映画でこんだけ下ネタやゲロネタ等をぶっ込んでくるあたりも素敵です。音楽映画としても青春コメディとしても最高!何度も言うように僕は優れた海外コメディを積極的に推していきたいので、ちょっとランキングのつけ方としては反則ですが、2本合わせ技で1位とさせていただきました。

カ:2本合わせ技は全然有りやで!1位に『進撃の巨人』出してきたらどう反応しようかと思ってたけど、安心しました(笑)

須:『進撃の巨人』はむしろワースト寄りっす…(笑)

カ:『ピッチパーフェクト』は2のヒットを受けて3も来年公開されるみたいやん。この作品も観てない。失礼ながらまさかそんなに面白い作品やとおもってなかった。

須:ほんとコメディ食わず嫌いしてる人ほど見てほしいですねー。バンド周りでこの映画の話してる人ってほとんどいなかったんですけど、唯一それ媚びのがーこ君が絶賛してたのがちょっと意外でした(笑)

カ:がーこ、観ててんや(笑)丁度、上位の作品は殆どTSUTAYAでレンタル出来るはずなので、是非とも皆さんお試しいただければと思います。さて、そろそろ2015年の総括行きましょう。

須:音楽に関する映画が多かったように思いますね!2人のランキングの中だけでも『ピッチ・パーフェクト』『君が生きた証』『ストレイト・アウタ・コンプトン』『セッション』と4作品もありますし、他にも『はじまりのうた』『味園ユニバース』『ラブ&マーシー』とか、色々ありましたがどれも面白かったです。

カ:俺は『スターウォーズ』『ロッキー』『007』『ワイスピ』と例年になくシリーズものやリバイバルものが一斉にやってた印象。でも、どれも良く仕上がってたし、新たに『キングスマン』や『コードネーム U.N.C.L.E』など有望な新シリーズが始まった意味でも新旧のバトンになる良い一年だったと思う。

須:「新旧のバトン」ってのはほんとキーワードっすよねー。SWもクリードもグッと来たのってそこですし。単なる懐古趣味に終わらずに、「ここから新しい時代が始まるんだ」って感じでした。

カ:しかも俺らと同世代がガンガン第一線に上がってくるのを観せられたら「俺らも頑張らなあかん!」って気持ちになってくるよね!

須:ほんまそうですよ!先人からのバトンを受け取って、またそれを後輩たちにまわしていかなきゃいけない。僕らも2016年けっこう勝負の年なんで、しっかり頑張りたいっすわ。

カ:勝負の年って良いね!やったろうぜ!!ハンバーグオムレツ、ナードマグネット、そしてこのEIGA・BUを今年も一年よろしくの可愛がりの方向でお願い致します!!!

須:そして今年はこのコラムももうちょいサクサク更新したいですね(笑)ではまた次回!!




プロフィール 如何の通り

カリスマ: 本名不肖、牙の勇者の異名を持つキョウリュウレッド。
地球と大阪市北区の平和を守る傍らハンバーグオムレツというジャンクフードパンクバンドのボーカルとしても活動している。
EIGA・BUの「観る」担当。
HP:http://omelette.sekaibi.com

須田亮太: 顔出しNGというわけではございません。
ナードマグネットというバンドのギター&ボーカル。パワーポップという不遇のジャンルを今一度普及させるべく、大阪を中心に活動中。アイドルも好き。
EIGA・BUの「見る」担当。
HP:http://nerd-magnet.com/

ナードマグネットのインタビューはこちら