[コラム]ナードマグネット・須田とハンバーグオムレツ・カリスマのEIGA・BU第28回

[コラム]ナードマグネット・須田とハンバーグオムレツ・カリスマのEIGA・BU第28回(2015/12)


カ:どうも年の瀬ですね。私は34歳にして妖怪ウォッチにゲキハマりしてます。まさかのまさかです。否、まさかのまさかズラ。もんげー。

須:妖怪ウォッチに関しては計10秒くらいしか見たことないので全くネタ拾えません!ナードマグネット須田です!

カ:俺も最近までそんな感じでした。でも、勢いで買っちゃったよ、妖怪ウォッチ。

須:おもちゃまで!僕こないだ幕張メッセでハイスタ見てきたんですけど、健さんもずっとMCでもんげー!言うてましたわ。

カ:俺もここ何回かはMCでもんげー!連発してます。何より妖怪ウォッチを着けてライブしてますな。

須:やべぇ!この話題引っ張ると早々について行けなくなる!というわけで今月取り上げる映画を!お願いします!(笑)

カ:今回は『コードネームU.N.C.L.E.』
です。これ、失礼な言い方やけど予想外に面白かった。

須:はい!ガイ・リッチー監督によるスパイ映画ですね!東西冷戦時代にCIAとKGBそれぞれの工作員が手を組むことになるというお話。昔あったTVシリーズのリメイクなんすねー。不勉強で全然知らなかった!

カ:1960年代よね。『0011ナポレオン・ソロ』ってタイトルで日本で超ヒットしたらしい。つまり、丁度、俺らの親が子どもの頃に流行ってたってことよな。

須:年齢的に親も知ってるか怪しいレベルですねー(笑)ナポレオン・ソロはCIA側のヤツのことですが、このタイトルからすると当時はそっちが主役だったんですかねー。今回の映画は完全にバディ・ムービーになってましたが。

カ:昔のシリーズは元々ソロだけを推して行くつもりやったみたいやねんけど、イリヤが人気出過ぎて結果的にバディに落ち着いたみたいよ。当時のイリヤの人気は相当なものでソロの俳優がそうに嫉妬してるって不仲説が流れたらしい(笑)

須:そりゃーあのキャラは人気出ますよね!イケメンのくせにめっちゃ奥手なKGB工作員。ネットでの感想もだいたい皆「イリヤ可愛いよイリヤ」言うてました(笑)

カ:ソロの立場が(笑)それもまた製作者の狙い通りなんかもね。凄く上手くまとまってて、良質なエンターテイメント作品になってたよね。最近のガイ・リッチー監督作品では一番面白かったと思う。

須:オシャレかつ良くも悪くも軽いっていう、この監督の持ち味が素材とマッチした感じがしますね!女性にもウケそう。登場人物のキャラ立ちっぷりも良いし、続編作ってほしいなあ。

カ:これは絶対に作られるよ、続編。そして、『シャーロック・ホームズ』
のガイ・リッチーから『U.N.C.L.E』のガイ・リッチーになっていくと思う。探偵もスパイもいけるマルチな監督、それがガイ・リッチー!(笑)ところで最近、スパイ映画って流行ってんかな?今年、やたら多いような。

須:『ミッション・インポッシブル』
と『007』
っていう2大シリーズの最新作が公開されましたし、『キングスマン』
もメチャクチャ面白かったですよね!あと日本では公開されてないですが、アメリカ映画でずばり『SPY』
ってタイトルの作品も公開されて、これもめっちゃヒットしました。これはコメディですけどね。

カ:あれ?『SPY』ってもう公開されてたんや!確か、ステイサム出てるやつよね!

須:そうですー!我らがステイサムと、僕の大好きなコメディ女優のメリッサ・マッカーシーが出てます。

カ:そう、考えるとあちこちスパイだらけやん(笑)

須:一般人どこにおるねんってぐらい、そこら中スパイばっかりですね!今挙げた作品群は『SPY』以外は全部見ましたけど、それぞれ毛色がちゃんと違って全部クオリティ高かったと思います。

カ:高かったね!ただ日本のスパイは目を覆う酷さやったけど(笑)今回の作品では胸毛凄いスーパーマンことヘンリーカビルの魅力が爆発してたね!絶対に彼はこんな感じのチャラい役がハマると思ってたんだよ、俺は。

須:僕『マン・オブ・スティール』
の印象薄すぎて顔が一致してなかったです(笑) みんなキャラ立ってて良かったですねー。ギャビーちゃん役の子かわいいし、ヒュー・グラントのあの軽?い感じも良かったです。

カ:須田くん!ヘンリーのこと覚えててあげて(笑)『キングスマン』もそやったけど、最近スパイは皆、音楽の使い方が上手い(笑)途中のイリヤがボートで追いかけられまくってるのを無視してソロが優雅にサンドイッチ食べてるシーンは爆笑しましたよ。

須:あの曲ひさしぶりに聴きましたよね(笑) あそこってイリヤ中心に撮ってたらもっとアクションシーンとして盛り上がると思うんですけど、この映画ってことごとくそこを外しますよね。燃えるアクションよりもオシャレ感重視というか。そこが好き嫌い分かれそうではあります。

カ:ハードなスパイアクション映画を期待して行くと肩透かしを食らうね。カップルでデートがてらに観に行くのに良いかもしれない。それと、この作品はスパイのお約束の拷問シーンも割とソフトに作られてるので、スパイ初心者の方にもオススメですよ。で、これを読むそこの男臭いあなた!「俺はハードなスパイアクションを所望する」って思ってますか?はい、かしこまりました。実は今月のEIGA・BUは対極的な2作品を取り上げる段取りでいたんです!

須:はい、というかこの対談をLINEで進めてる間に公開が始まって、見に行ったらやっぱり語りたくなっちゃったので、というわけでここから『スペクター』のお話です。「対極」ってわけでもないとは思いますけどね!(笑) 007の魅力もやっぱオシャレな英国紳士感だなーと思うので!今回も優雅でかっこいいっす。

カ:今回は比較的笑えるシーンもあったよね。相変わらず拷問シーンはえげつないですけど(笑)ダニエル007はシリーズ重ねる毎にQの人気と存在感が大きくなってきてるね。

須:あのナード感溢れるQはいいですねー!『スカイフォール』
ではちょっとしか出てなかったですが、今回は活躍してましたねー。今作はやっと往年の007テイストが出てきたと思うんです。『カジノ・ロワイヤル』
から『スカイフォール』までの通過儀礼を経て、やっとボンドが007になったのかなーと。やっとガンバレルがド頭に来たので、「キターーー!!」って感じでしたもん。

カ:『スカイフォール』がダニエルボンドの最高到達点かと思ってたんやが、それを超えてきたのはサム・メンデス監督の手腕が存分に発揮された結果かと。あと、レア・セドゥとモニカ・ベルッチによる美の祭典が最高でしたよ。あの二人とお付き合い出来るなら007になりたい(拷問不可)!

須:僕レア・セドゥ大好きなんす。『ミッション・インポッシブル / ゴースト・プロトコル』
にも最初めっちゃカッコいい殺し屋役で出てきましたが、わりとアッサリ退場して残念でした。今回はボンドガールとしてたっぷり出演してくれてるから最高!

カ:今回はじっくり観れましたね。レア・セドゥってフランスの映画会社の会長が祖父なんよね。美貌と財力と演技力を兼ね備えた神に選ばれし女性!そらボンドも虜になるわな(笑)

須:そうなんすか!その出自はちょっと嫌だ(笑) ちょっとボンドガールにしては幼い雰囲気もありますけどね。ちなみにナードマグネットの前川さんと同い年です。

カ:なんと。そう、凄く若い感じがするので、年齢を知ってびっくりしてしまった。監督が今迄のボンドガールとあえて変えてきた事でボンドが心を開く良い理由付けが出来てると思った。今作はこれからのボンドシリーズを形作る上でもとても重要な作品になってるかと。そうそう、先日のワンマンの時にふと思い出したんですが、前川さんと知り合って間も無い頃にいきなり何の脈絡も無く大根の漬物を渡されたんよね。で、俺は戸惑いながら真空パックされてる大根の漬物を持って帰ったんです。当時からエキセントリックでしたナードマグネットのボンドガールは(笑)

須:なんじゃそりゃ!僕はじめて聞いた話ですし、たぶん本人も覚えてないと思います(笑) 「前川知子、篠田麻里子、レディ・ガガは同い年」っていうとだいたいウケるんですが、レア・セドゥもだんだん認知度上がってきたのでその並びに入れたいですね。

カ:レディ・ガガのインパクト強いな(笑)さて、一作目の『カジノ・ロワイヤル』ではあれ程、イメージと違うとか批判されてたダニエルボンドやけど、今作を経て007は彼以外に思い浮かばないぐらい完璧なボンドになったと思う。しかもそのままボンドはスターウォーズにも出てるという(笑)「きつく縛ってやろう」ってストームトルーパーらしからぬセリフを言ってたね(笑)

須:僕あれまったく気付かなかったので、もっかい見てきます(笑)スターウォーズEP7はそういうわかりづらいカメオ出演が沢山あるっぽいですね。みんな大好きサイモン・ペッグも序盤のジャクーのシーンで出てるらしいですし…ってこのままいくとスターウォーズの話になってしまう!終わらねえ!

カ:やばいねー(笑)もう今回紹介した『U・N・C・L・E』はほぼやってない(苦笑)そろそろ締めよう!このままじゃ永遠に終わらない(笑)

須:はい、というわけで2015年も当コラムにお付き合いいただきましてありがとうございました!年間ベストも早めに発表したいですね!

カ:はい!今年も一年ありがとうございました!来年もハンバーグオムレツ、ナードマグネット共々、各国のスパイばりに頑張りますのでよろしくお願いします!つーか、そろそろEIGA・BUも書籍に出来るんじゃね?って思ってたりします(笑)来年こそは夢の印税生活や!カリスマでした!みなさん良いお年を!

須:うわ、完全にFireloop足立さんにあやかろうとしてる(※足立さんの本が1月に出ます。みんな買うのだ) また次回をお楽しみに!




プロフィール 如何の通り

カリスマ: 本名不肖、牙の勇者の異名を持つキョウリュウレッド。
地球と大阪市北区の平和を守る傍らハンバーグオムレツというジャンクフードパンクバンドのボーカルとしても活動している。
EIGA・BUの「観る」担当。
HP:http://omelette.sekaibi.com

須田亮太: 顔出しNGというわけではございません。
ナードマグネットというバンドのギター&ボーカル。パワーポップという不遇のジャンルを今一度普及させるべく、大阪を中心に活動中。アイドルも好き。
EIGA・BUの「見る」担当。
HP:http://nerd-magnet.com/

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