[コラム]いおかゆうみの「ちぐはぐな日々。」(2015/11)


どうも、いおかゆうみです。
地獄から復活しました。すいませんでした。

最近何があったかというとまず財布をなくしました。しかも難波、平日、深夜、という悪条件なので見つかるわけがなく、今まで貯めていたCDの売上やバックなどで生活する日々。ありがたや、ありがたや、と言いながら生きていました。みなさんのおかげです。どうもありがとうございます。
しかし、そのお金が多いわけでもなく、そしてレコーディングもしましたので、ヒヤヒヤしていると通帳が届きました。ゆうちょさん、ありがとうございます。
これでライブにも行けるし、友だちにも会えるし、映画も観れるし、本も買える。
通帳が戻ってきてもどうせそんなにお金入ってないですが、それでも。

レコーディングしてCDを作ってそれを売って、そのお金で遠征したり、次のレコーディングの費用にしたり、フライヤーの作成費になったりと音楽活動のためのお金を稼ぐわけです。最近思うんですけど、CDもライブも安くない。全く安くないです。
そういうことに対しての「価値」というものについて考えたりしている最近。

そのきっかけになったのが椎名林檎のライブでした。恥ずかしながら、うち、初めて「ホール」っちゅうもんにライブを観に行ったんです。8000円ぐらいするライブなんて行ったことなかったし、望遠鏡とか使ってライブを観る意味があんまりわからんかったんですが、そういうの全部ぶち壊されました。素晴らしかったんです、ものすごかった。演奏がすんごかったのはもちろん、衣装を何度も着替え、映像、照明、音響などの細かい部分のどれもこれもが美しく繊細でした。これだけのライブが二時間8000円、自分のライブは30分2000円ワンドリンク別。これってもう同じ分の、もしくはそれ以上のお金を頂いてライブをしているんやなあと当たり前のことに改めて気付かされ、ライブの後半でも反省しながら観ていました。

うちはうちのライブに、
「いおかゆうみ」に責任をもつ。

12月29日、心斎橋酔夏男にて三年ぶりにワンマンをします。
この日に新しいCDも発売開始です。
うちだけしか出ません。うちの歌しか聞けません。
来てくれた人みんなが選んでよかったと思える夜にします。価値のある夜にします。

待っていますので、どうぞよろしく。