[コラム]いおかゆうみの「ちぐはぐな日々。」(2015/03)


生活や暮らしが少し変わってそれについていくのに結構必死なのです。気付けばこのコラムも二カ月に一回しか更新できなくなっていました。猛省しましたので、今年度からはちゃんと一カ月に一回更新しようと四月分を書いているところ。ちなみに今はゴールデンウィーク真っ只中です。
数少なくとも、読んでいてくださるみなさますいません。

最近の私は太陽を浴びることなく、地下に潜り電車に乗っては帰る日々です。
トマトやレタスや玉ねぎなど、野菜を切っている時は心が落ち着きます。野菜って美しい。とても生きている。ツヤツヤでキラキラしている。どうもありがとうって自然に思える。素晴らしいものだと思います。傷んだ部分はちぎって、ごめんね、ごみ箱へ。お家でも料理をするようになりました。忙しい時はできないけれど。お弁当のおかずを作っています。台所に立って、野菜や肉と向き合って言葉をかけながら料理をしています。楽しいです。こわいですか。豪華なコンビニ弁当よりも、質素な手作り弁当の方が満たされるのです。

こんな風に日々の中で楽しいこと、満たされることを見つけても、最近、友だちと会っていなくて寂しいのです。飲みにいきたい、その後カラオケとかいきたい。暖かくなってきたから夜の公園にいきたい。花火をしたい。グダグダ言いながらブラブラしていたい。大声でうたいたい。へい、みんな元気かい?っつて。

四月は二本しかライブがなくて、ライブがなければこんなにも誰にも会わんのかと、そしたらこんなにもポッカリ穴が開いてしまうのかと実感しています。
随分と音楽に支えられているんやなあ。たまに月の下、河川敷でうたうと思うのです。

頻繁に連絡してくれる友だちもいるけれど、毎度毎度会われへんくて申し訳なくて、でも、その連絡だけでどれほど救われるか。ありがとうってたくさん思っています。
君の間の悪さも、それが君のタイミングですから。全てはタイミングですから。
たくさんのものや人に手を振るのは難しいことではないのに、掴んでおけるものの数は限られています。今までの私とさよなら、新しい私とこんにちは。
どこへ逃げても隠れても、私の未来は過去と繋がっているから寂しくないのです。


遠くでがんばっているあの子、近くで泣いているあなた、暮らしに疲れたあの人、みんな元気でしょうか。生きていればそれでいいけれど、笑っていてくれたらもっといいなあと思います。