[コラム]ナードマグネット・須田とハンバーグオムレツ・カリスマのEIGA・BU第14回(2014/08)


カ:どーも!!遂に体脂肪率は平均11%をキープ出来る様になりました!プロテイン大好き!カリスマです!!

須:順調に太ってます!須田です!

カ:須田くんぐらいの年齢時は俺も太ってきてたよ(笑)お腹がどんどん出てくるけど何も止められない止まらない状態でした(笑)

須:代謝が落ちてきているのを如実に感じますね!おそろしい!

カ:でも、今年も熱い夏がやってくるからね。浜辺で視線を集める為に俺は更なる高みを目指すのみよ!!そして、水着巨乳ギャルとアバンチュールするんや!!

須:みなさーん既婚者がこんなこと言ってますよー!そして「水着巨乳ギャルとアバンチュール」という発言が完全におっさん(笑)さてそんな夏まっさかりの今回取り上げる映画はなんでしょう?

カ:ふふふ、、、あえて昭和ワードを発したのには意味があるのだよ、須田くん。昭和生まれの大怪獣がアメリカを震撼させているのだ!!そう、今月はぁぁ!!!
ゴーーーージーーーーラーーーーーーー!!!!

須:ガッジーーーーーラ!!!!はい、前回もちょろっと話題に出たハリウッド版『GODZILLA(http://youtu.be/a_WRsHyOTjY)』ですね!!いよいよその全貌が明らかになりました。いやーー、デカかったっすね!!!

カ:デカかった!そしてムチムチやったね(笑)あの体型が何かに似てて、映画観ながら「何に似てるんやろか?」って思っててんけどね。あれ、ハトに似てるよな。それも都会の真ん中にいてる残飯でムチムチになったやつ。

須:ハトですね(笑) 頭と身体のバランスが変な感じなんすよね。でもただのでかいトカゲだったローランド・エメリッヒ版ゴジラよりはちゃんとゴジラしてたので良かったです!

カ:ローランドの件は完全に黒歴史(笑)でもローランド版は制作サイドがシリーズ化するつもりだったようで、山程怪獣作ってて、やむなくアニメでシリーズ化してやってたという、、、。
で、今回のはどうか?大丈夫なのか?
いやはや、怪獣映画でストーリーに対してどうこう言うのは野暮かもしれませんが、正直今回も前回に負けず劣らずカスやった(笑)

須:ははははは!!EIGA・BU第一回以来、久しぶりの酷評回ですか!?(笑)

カ:いやいや良いところ沢山、いやちょっとはあるんやで(笑)でも実際、ストーリーあかんかったやろ?

須:正直けっこう退屈でしたねー(笑)どの登場人物にもいまいち入り込めないというか…。同じく「ストーリーは薄い」って言われがちな『パシフィック・リム(http://youtu.be/PYJeoJQNi6M)』の方がよっぽどドラマチックでしたよ!

カ:パシリムはあれはあれで完璧やからね。今回も、ローランド版よりはマシやねんけど、ハワイのシークエンスとか凄くグダグダしてたなぁって。正直、津波のシーンとかいらんと思ったし。
つーか、繋ぎが雑よな。結局どうなってるのか明示してくれへんからブツブツ切れてるTVドラマの総集編みたいな編集。
2時間そこらの作品やのにめちゃ長く感じてしまった。

須:あと、全体的によくわからん理屈で押し切られた感もあります(笑)

カ:ストーリーの流れでブレイキングバッドのウォルターが早々に退場したのも残念すぎた、、、。
でも、まあええねん。多少の問題には目を瞑りましょう。ただの一点、特筆すべき箇所が今回のゴジラにはあるから。

須:お、たぶん僕とカリスマさんの褒めポイントは同じな気がしますが、どこでしょうか!?

カ:そう、それは!ゴジラの鳴き声です!!いやはや、大気が震えるとは正にあの事やわ。モチロンこれは映画館で観ないとわかりません。家ではどれだけ良い音響機器置いててもあれは体感出来ないと思う。日本のゴジラ鳴き声を踏襲しつつ更なる進化を遂げたイメージやねんけど、まぁド迫力!あれの為に俺は後最低二回はこの映画観に行きますよ!

須:さんざん焦らされた末にようやくゴジラの全貌が明らかになって、そこでのあの一発!エクスタシー!!僕は普通のシネコンで見たんですが、あれはマジでIMAXとかドルビーアトモスとか、バカでかい音を鳴らしてくれるとこでもう一回見たいっすね!

カ:そうやねん、、俺も普通のシネコンで観てしまったんが残念、、、。あの鳴き声は録音からこだわりまくった一発やったみたいでめちゃくちゃデカイスピーカーで爆音再生した奴をマイクで拾ったみたいなことをインタビューで読んだ。ストーリーとかじゃなくEIGA・BUはそういうロマンに溢れる心意気を評価します(笑)

須:そもそも歴代ゴジラの声ってどうやって録ってるんすかね?

カ:元々ゴジラの鳴き声はコントラバスを松ヤニ塗ったグローブでこすった音を逆回転させた物に何種類かの動物の鳴き声を混ぜて作ったって言われてるけど、今回は流石にデジタルで合成してるやろうね。

須:とにかく今回のハリウッド版はあのゴジラの「デカさ」と鳴き声の迫力だけでも体感する価値は超あります。ゴジラ強すぎ。

カ:須田くんが言うとおり今回のゴジラは強い!ミサイル攻撃は歯牙にも掛けないし、動きも速いから人間にはどうしようもない!これぞゴジラ!渡辺謙も劇中で言ってましたけど、ゴジラは「自然」やからね。そとそも絶対に勝てないのよ、人間は。
前のNYに出たトカゲはミサイル数発で昇天するベイビースキン野郎でしたが、これからのハリウッドゴジラは違いますよ!
って鼻息荒なってきた(笑)

須:ゴジラが「自然」そのもので、もう片方のアレは人間が創り出した原子力とか兵器とか、っていうメタファー的な見方もできますね。怪獣映画としてのツボはしっかり押さえてくれてたと思いますよ!エメリッヒ版に比べたらそこのリスペクトはちゃんと感じました!

カ:確かにリスペクトは凄かった。そして、この段階で既に続編が決定してて、コミコンでキングギドラが出るってアナウンスされてるとか胸熱!

須:キングギドラなんすか!やべえ!僕ちっちゃい頃に買ってもらいたかったおもちゃ第一位がキングギドラですよ!続編はもう無駄な説明はばさっと省いて映画始められるから、きっとものすごい作品になるんじゃないかなーと思ってます!ちなみにカリスマさん、今回のギャレス・エドワーズ監督の前作『モンスターズ/地球外生命体(http://youtu.be/STtG1TUc6hA)』は見ました?

カ:うん観たよ!

須:『モンスターズ』から『ゴジラ』の予算のハネ上がり具合は物凄いですね…。『モンスターズ』も個人的には結構退屈だったんですが(笑)、後半に一部今回のゴジラと全く同じシーンがあって、そこに感得の謎のフェティシズムを垣間見ることができるので、お時間ある方はこちらも併せて見ることをオススメします。

カ:『モンスターズ』は俺は予算の割りによく撮れてると思ってそれなりに高評価なんよ。俺は事件の対象よりもそれが日常に溶け込む瞬間が好きやから、例えばゾンビ映画やったらラジオとかTVで各地の混乱を伝えてるところが一番響くんよな。
ギャレス監督はそのあたりにちゃんとわかってて、でもそれでいて山場も作れる。
『モンスターズ』やとガソリンスタンドに怪獣がくるシーンとか、『ゴジラ』だとあのゴジラの咆哮のシーンとかそれにあたると思うねんけどね。
丁度、『モンスターズ』が日本に入って来た時にはギャレス監督がゴジラを撮るって話が決まってた気がする。この監督は前作の時からそうやけど、パシリムでは意図的に描がかれて無かった怪獣の足元で死ぬ人々目線で撮るよね。
これは平成ガメラシリーズやゴジラ(1954年版)と同じアプローチで、災害映画としての怪獣映画という作り方。
まぁ平成ガメラは予算が無い中で根性気合センスでアレを作ってるのがどえらく凄い訳やけど、それを言い出すと三ヶ月に渡る話になるから割愛します(笑)
つまり随所にギャレス監督の日本怪獣愛が感じられる訳ですね。パシリムもそうやけど、日本の怪獣をキチンと理解してる人がめちゃくちゃ予算かけて撮ってる事には喜びを覚えます。

須:怪獣を災害とかの象徴として撮る、ってのと、作中にポリティカルな批判精神もひっそり紛れ込ませてるところもこの人の作家性なのかなあ。

カ:うん、作家性が如実に出てる。本当にこの監督は怪獣映画を撮るのに向いてる。もっと撮りまくってくれ(笑)

須:スターウォーズのスピンオフも撮るみたいですし、今後注目の監督なのは間違いないですね。個人的にはまだそこまでハマりきれてないですが(笑)、気になる存在ではあります。まあなんにせよゴジラの迫力に関しては間違いないので、皆さんぜひ映画館で爆音でどうぞ!

カ:ハマりきれてないんかーい!(笑)でもこれはほんまに映画館に是非観に行ってほしい!つーか、どの映画も映画館へ行ってほしいねんけど、日本人の映画館で観る平均本数が年間1本らしいからなぁ、、、。

須:平均ってことは、ゼロって人もかなりいるんですよね…その人らからしたら今の時点で映画館で53本見てる僕は狂気の沙汰でしょうね…。

カ:俺、今年は家で殆ど観てないわ。ほぼほぼ映画館ばっかり行ってます。TOHOシネマのマイレージ溜まりまくりやわ。
 俺、今月わかった事がある。確実に、須田くん、俺より大人やな。

須:いやいや!なんでですか!キッズですキッズ!(笑) 今いちばん楽しみな映画は『トランスフォーマー/ロストエイジ(http://youtu.be/Yf3zNfHFzwE)』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(http://youtu.be/jHPvHQCAxLY)』ですもん!

カ:無理くりトランスフォーマーとガーディアンズ出してくるとことか、、、ほんま、子どものフリせんでええんやで。
読者のみんなもわかっとるハズや須田くんが計算出来る大人の男なんや、とな。リアル「ゴジラ」それは須田くん、君のことや!!

須:なんじゃそりゃ!キャラ作りするならもっとオシャレな映画選ぶしパワーポップバンドなんかやってねぇよ!!(泣)

カ:パワーポップがネックになった、か(笑)まぁゴジラ須田くんでオチもついた所で、今月も締めのトークと行きましょう。

須:いまいちリアルゴジラの意味がよく分かってないのですが(笑) 引き続きEIGA・BUではオススメの劇場公開作を取り上げていきます!みんな映画館行こうぜ!

カ:イエス!!映画館サイコー!!リアルゴジラ須田くんサイコー!来月はどんな素晴らしい映画を俺たちを待っているんでしょうか?
それでは皆さん!またお会いしましょう!ブレイブ・イン!!!




プロフィール 如何の通り

カリスマ: 本名不肖、牙の勇者の異名を持つキョウリュウレッド。
地球と大阪市北区の平和を守る傍らハンバーグオムレツというジャンクフードパンクバンドのボーカルとしても活動している。
EIGA・BUの「観る」担当。
HP:http://omelette.sekaibi.com

須田亮太: 顔出しNGというわけではございません。
ナードマグネットというバンドのギター&ボーカル。パワーポップという不遇のジャンルを今一度普及させるべく、大阪を中心に活動中。アイドルも好き。
EIGA・BUの「見る」担当。
HP:http://nerd-magnet.com/

ナードマグネットのインタビューはこちら