[コラム]「ナードマグネット・須田とハンバーグオムレツ・カリスマのEIGA・BU第11回」(2014/05)


カ:どーも!EIGA・BUの今年は忙し過ぎて気が付いたら桜が散ってて花見行けてない方、カリスマです!

須:どうもー!先日、完全に桜が散ったあとの大阪城公園にて花見強行してきました!須田です!

カ:それもう花見では無いよね(笑)花があると見たてて、樹木を眺めるというえらくハイセンスな飲み会。今年は散るのが早かったよね。もうちょっと残っててくれたらなぁ。いやはやこの1ヶ月、ほんまに忙しくて、先日肺炎にかかったんですが、ライブもMCの仕事も穴空けず全てやりきって、働きながら治しました。正に桜の如く散りかけましたよ、ええ(笑)

須:うええ!それは大変でしたね…カリスマさん屈強な肉体の持ち主やのにしょっちゅう体調崩してるイメージあります…ご自愛ください。。

カ:俺、めちゃめちゃ身体が弱くてね。それを補う為に格闘技やったり筋トレしたりしてるんやけどやっぱり根本的な所はどうにもならんようです(笑)

須:そんな忙しかったら映画も見れなかったんじゃないですか?

カ:いやはや、恥ずかしながら、映画はあまり観れなかったね。ぶっちゃけると海外ドラマの『ブレイキング・バッド』にハマりまくってたのも要因の一つやけど(笑)

須:おお、あれhuluでまた配信始まったんですっけ。めっちゃ見たいんですけど、そもそも最近家にいる時間が少なくなってるんすよね…あとなぜか今さら『あまちゃん』見てたりして(笑)

カ:「あまちゃん」は名作ですよ。あれ観てるとクドカンはマニアにも大衆にも受ける脚本を書ける稀有な作家さんというのを如実に感じられるよね。中盤から後半にかけてのスタッフ、役者のグルーブが非常に気持ち良いです。ちなみに俺も家に全然居なくて「ブレイキングバッド」も1話を分割して観る癖がついた。毎日、寝に帰ってるだけですね。平均睡眠時間も4時間になってる。流石にヘロヘロですよ。正に虚弱!虚弱体質に加えて睡眠不足で更に虚弱!!そして、虚弱体質と言えばマーベルヒーロー、我らがキャップ!そう今月の作品は、、、

須:(また強引な繋ぎ!)『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー(http://youtu.be/7ps8kSDrwdM)』です!!キャップ単体としてはシリーズ2作目、『アベンジャーズ(http://youtu.be/zbY_f5yaX7U)』を含めるとマーベル映画3度目の登場ですね!

カ:次回の『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』に連なる作品の中では一番面白かったね。勿論、一作目も遥かに超えた作品でした。『ダークナイト(http://youtu.be/U6jjRFDKX94)』に匹敵するヒーロー映画の誕生では無いかと思ったわ。

須:初心者の方には何が何やらな話かと思いますので、一応これまでのおさらいをしますと、2008年の『アイアンマン(http://youtu.be/EQN961LwSj8)』と『インクレディブル・ハルク(http://youtu.be/I6FHGBWqgYo)』を皮切りに、マーベル・コミックのヒーロー映画が立て続けに作られてったんですね。『アイアンマン2(http://youtu.be/ckN4g1OZzE4)』、『マイティ・ソー(http://youtu.be/1WBKiQ3I8HE)』、『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー(http://youtu.be/Qe5OpwLgtFM)』ってな具合に。そしてそれらのヒーローが2012年公開の『アベンジャーズ』で集結して、たいへん盛り上がったわけです。ちなみに僕はその年のベスト2に『アベンジャーズ』を挙げてます。

カ:須田くんナイスフォロー!俺は「アベンジャーズ」その年のナンバー1でした。3回観に行くという入れ込み様で(笑) そのアベンジャーズシリーズプロジェクトの第二弾が『アイアンマン3(http://youtu.be/cwLOoKKJ0Wg)』からスタートしてまして、『マイティ・ソー ダーク・ワールド(http://youtu.be/BM6wzrc_x_k)』ときまして今作キャップ帰還と相成った訳です。さっき俺がいきり立って発した『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』はそのアベンジャーズの二作目タイトルです。先走り過ぎてすいません。

須:それぐらい僕らテンション上がってるってことです(笑) ちなみに先ほど名前の挙がった『ダークナイト』はバットマンの映画ですが、バットマンはマーベルではなくDCコミックのヒーローですね。その辺がたまにごっちゃになってしまうんですが。まあそんなわけで、そういうデカい流れの中での一作なわけです。

カ:いやはや、今回キャップは凄かったね!アクション度とサスペンス度も今までのマーベル作品でも屈指では無いかと思う出来でしたよ。ちなみに、キャップことキャプテンアメリカはマーベル最古のヒーローで、その活躍はあの世界大戦の時代まで遡るんよね。キャップにシビれるのは肉体とシールドのみで戦うそのファイトスタイル!しかも、スパイダーマンやハルクの様な超人では無いし、アイアンマンみたくハイテク装備も無し。 ハーレーダビッドソンを駆り接近戦で立ち向かう!正に男!!これぞヒーロー!!あかん、キャップのことを話し出すと興奮してしまう(笑)

須:正直、1作目はそんなに印象に残らなかったんですよ。他の作品が面白すぎたからなんですけど。でも『アベンジャーズ』で一番感動したのはキャップの大活躍っぷりでした。てんでバラバラなアベンジャーズを統率するキャップ!率先して市民を守るキャップ!そして今回の2作目ですよ。もうサイコーですよ。

カ:1作目は俺もあんまりやったね。俺も須田くんと同じで『アベンジャーズ』であの戦闘狂の集団まとめ上げた手腕と真に市民を思う優しい姿に惚れた。今回はそんなキャップの真摯さや正義感、お茶目な側面が存分に発揮されてて、これまでに無いヒーロー映画として完成されてたね。そして、今回の敵が、、これはネタバレになるから言えないけど、あの敵と戦わなければならないキャップの苦悩が痛いほど伝わってきて泣けた。本作の見所は盛り沢山なんやけど、俺はその一つでアクションが格別の出来であったと思うね。

須:アクションは本当に盛りだくさんでしたね!肉弾戦、銃撃戦、パルクール、カーチェイス、空中戦等々なんでもござれ状態!しかもどれもこれも見せ方がチョー上手いから燃えっぱなしでした!密室の中の戦い方とかは、ポリティカル・サスペンス風味なストーリーもあいまって『ジェイソン・ボーン』シリーズ(http://youtu.be/wTqvcL2wnMU)を思い浮かべたりもしました。

カ:『ジェイソン・ボーン』シリーズは一般評価と違って、グリーングラス監督の2、3作目は俺、苦手やったんよね。 ストーリーも、アクション良かってんけど、1作目のあの『エル・トポ(http://youtu.be/4InGZkxZlb0)』みたく順番に敵が襲ってくる感じとビハインドしないカメラワークが好きやってんけどね。グリーングラス監督はビハインドしまくるし、なんなら最近のアクション映画みんなそう。 須田:そうなんですか!グリーングラス監督作品は僕的には「カメラがグラングラン揺れてるのに、そこで何が起こってるのかは何故かよくわかる天才的なさじ加減」っていう印象なんですが(笑)それゆえに、安易にあのカメラワークを真似して失敗してるアクション映画は多いんですけど。 カリ:今回のキャップも前半ビハインドしまくってたけど不思議とストレス無く観れた。アングルの調整とか構図の取り方が上手かってんやろうな。序盤の船での戦闘シーンはパルクールから近接戦闘からのパルクールからの近接戦闘、、、と実に美しい流れやったね。

須:そう、あの序盤からほんとかっこいいんですよね。作品重ねるごとにあの盾の使い方も上手くなってて、キャップの無駄のない動きに惚れ惚れします。アクションゲームめっちゃ上手い人のプレイを見ているかのような気持ち良さ(笑)

カ:今回の作品の為に俳優陣はパルクールや格闘技のトレーニングを徹底的に行ったみたいやね。須田くんが言う通り、確かにアクションゲームっぽかった。冒頭の船でのシーンは俺が敬愛するゲームシリーズである『メタルギアソリッド2』のオープニングによく似てて、走るキャップを横から撮るとことか「うぉ!!」ってなりました。でも、今回の見所はキャップだけじゃない!スカーレットヨハンソンの姐御が凄い!色気爆発でクラクラで鼻血が止まりませんでしたよ!

須:スカヨハさんのブラック・ウィドウは、『ダークナイト・ライジング(http://youtu.be/G9W1KX5MO-Y)』のキャットウーマンに足りなかったものが揃ってる気がしますね(笑) 童貞キャップに「あの子とかどう?デート誘いなさいよ!」ってお節介焼くところとかオモロかったです。ああいうお局さん職場におる…。

カ:仲の良い同僚って感じやったね。やっぱりキャップは童貞なんかな?(笑)

須:確実に童貞ですね!今回のが面白すぎたんで、あわてて1作目を見直したんですが、キャップが童貞であるということを念頭に置いて見たら全編ものすごく切ないです。泣けます。

カ:90歳の童貞男か、、、切ないぜ、、、。まぁ、タイミングは完全に逃してしまったわけやけど。そんな童貞キャップを迎え撃つ今回のヴィラン(悪党)もキャラ立ちしまくりです。大御所ロバート・レッドフォードとウィンターソルジャーとは濃すぎる!

須:評論家の町山智浩さんが今作にレッドフォードが出てる意味を解説してて、なるほどなーと思いました。この映画の政治的なメッセージがキャスティングに現れてるんですよねえ。そしてウィンターソルジャー超かっこいい!やっぱアメコミ映画はヴィランが魅力的でないと! カ:ロバート・レッドフォードの『大統領の陰謀』観るとそのあたりがよくわかって何倍も今作が楽しめるよ。ちなみにベトナム帰還兵のことを描いた『ウィンター・ソルジャー』って映画もあります。めちゃくちゃ凄惨な内容やから観るのには覚悟がいる作品やけど今回の作品の政治的な側面を如実に感じることが出来ると思う。アメリカのヒーロー映画はエンターテイメントで有りながら、ちゃんと重厚なテーマを含ませるのが凄い。日本は完全に子ども向けになってしまってるからね。

須:それでいて、ちゃんとユーモアもあって楽しいのがマーベル映画の素晴らしいとこですよね!『ダークナイト』3部作とかは、シリアスにしすぎてしまったために最後の方が変なバランスになっちゃってた印象があるので…あれはあれで好きでしたけど。今作で『アベンジャーズ2』へのハードルはまたグッと上がったと思いますが、どうなることやら!

カ:俺的には原作であったようにキャップがソーのムジョルニア持ち上げるシーンがあることを期待しているんやけどね!それと、ネタバレになるから詳しい事は伏せるけどキャップの今作のラストには凄いシーンがあります!マーベルファンは眼球飛び出ると思うわ!俺は飛び出た(笑)前作の「アベンジャーズ」のラストにチラッと姿を見せたマーベル最強のヴィランことサノスの動向も気になるところで、いやはや楽しみ過ぎますよ!あ、須田くん、つい先週の話なんだけど京橋で自転車に乗ったアイアンマンに会ったよ。

須:なんじゃそりゃ!スターク社長はチャリンコなんか乗りませんよ!

カ:夜23時ぐらいで、胸のとこも光ってた。ちょっとぽっちゃりしてたけど、あれはスターク社長だね。グランシャトーの方角に消えて行ったよ。

須:社長にはもうちょい高級なとこで豪遊してほしいなあ…(笑) 社長のTwitterが、プロフィールに"You know who I am(俺が誰かなんて知ってるだろ)"ってだけ書いてあってまたカッコいいんですよ。

カ:俺もプロフィールそれにしようかな。「カリスマが俺って、とっくに知ってるだろ?」な感じで(笑) まぁ話がそれましたが、今回のキャップはとにかくオススメ。今までアベンジャーズ関連の作品を観てた方がより楽しめるけど、キャップの一作目だけでも良いし、今作だけでも充分楽しめる良作ですわ。

須:キャップの1作目だけは見といてほしいですね!色々と伏線回収してるんで。そんで今作見て興味持っていただければぜひ関連作を辿ってってくださいって感じです。そしてアベンジャーズ2で皆で盛り上がりましょう!!! カ:盛り上がりたい!!!そして、アベンジャーズ2までにはUstEIGA・BUや生EIGA・BUとかやってマーブルヒーローの魅力をたっぷりお伝えしたい構えですね。ではでは、今月はこの辺でお別れです!また来月!!ブレイブイン!!


プロフィール 如何の通り

カリスマ: 本名不肖、牙の勇者の異名を持つキョウリュウレッド。
地球と大阪市北区の平和を守る傍らハンバーグオムレツというジャンクフードパンクバンドのボーカルとしても活動している。
EIGA・BUの「観る」担当。
HP:http://omelette.sekaibi.com

須田亮太: 顔出しNGというわけではございません。
ナードマグネットというバンドのギター&ボーカル。パワーポップという不遇のジャンルを今一度普及させるべく、大阪を中心に活動中。アイドルも好き。
EIGA・BUの「見る」担当。
HP:http://nerd-magnet.com/

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