[コラム] モケーレムベンベ井澤聖一の「豆腐のかど」(2014/03)


えー、今月もやってまいりました、モケーレムベンベ井澤聖一の「湯ったり夢気分」

今月の湯ったりスポットなのですが、
コラム掲載のお願いをしたところ、「年寄りふたりでやってますので、今でいっぱいなんです。」とのことで、残念ながら場所をお教えすることはできません。

ですが、私も「湯ったリスト」の端くれ。ここにはどうしても行っておかなくてはなりますまい。

今回は、「大阪で1番熱いサウナ」のある、大阪市内某所の銭湯にお邪魔します。

そして今回は、それでも尚、未来に媚びるのギタリスト、りょうちゃんことオイケリョウタさんをゲストに迎えて、お送りしたいと思います。

井澤(以下、井)「やー、楽しみやね。よろしく。」

りょうちゃん(以下、り)「よろしくお願いします。僕銭湯けっこう好きなんですよ。」

(けっこう好き、か。
だが、帰る頃には、君も立派な湯ったリストになってるぜ。)

えー、では、さっそくまいりましょう。

外観は、だいたい一般的な町の銭湯の感じですが、若干光る看板が多く明るめかな、という印象ですね。

入ってみると、まずは、木の札が鍵になった、あの下駄箱が迎えてくれます。
このあたりはどこも共通ですね。銭湯に来た、という実感が湧いてきます。


入ってすぐのところに、道頓堀プロレスのポスターが貼ってあります。

り「グラン浜田さんの、グラン感やばいっすね。」

井「ガメラスも、なんだかわからんけども、相当きとるよ。
そして、この、『熱中症に注意』のポスターやけども、
これ、帰る人にしか見えん向きに貼っとるな。」

り「完全に手遅れですね。」



中に入ると、深夜1時ごろだというのに、なかなかの混みよう。地元に根付いた人気がうかがえます。

だいたいスタンダードな感じの脱衣所なのですが、
中央に、昔の喫茶店を彷彿とさせる、テーブルと化したゲーム機が二台あります。


井「とってもE雀、か。ネーミングに90年代前半を感じますな。」

り「隣のゲームは、レバーとボタン二個だけですね。
左のボタンは パネルをつかむ/はなす
右のボタンは 双眼鏡をつかう って、これめっちゃ気になる!」


パズルゲームかなにかでしょうか、
すっかりテーブルと化しており、他のお客さんの荷物や灰皿などのせいでよく確認できないところが、また、たまりませんね、ええ。


では、お風呂の方にまいりましょう。

中央にはメインの深めの浴槽、その左側に打たせ湯、

左奥に塩風呂?ラドン風呂の小部屋、
その右にスチームサウナ、

右奥に電気風呂、

そして、中央奥に水風呂と、その横の細い上り階段。
階段の先、二階がサウナだそうですが、その先の様子をここから伺うことはできません。

り「サウナのラスボス感、やばいですね。」

井「とりあえず、他のとこ一通り入って、最後サウナ、でいこか。」

り「じゃあとりあえずメインのとこから、って、熱っ。これけっこう熱いですよ。」

井「そう、サウナだけやなくて全編に熱めらしいねん。」

り「温存しとかなだめですね。早めに次行きましょうか。」

井「塩風呂?ラドン風呂っていうの行ってみよか。」

り「それ気になりますよね。ラドンってなんなんやろ。」

小部屋は思ったよりもはるかに狭く、先客のおっちゃんがいたので端によって入ります。塩風呂というだけあって、海のような匂いがしております。




井「………」



り「………」




井「………次行きますか。」

り「行きましょう。」





り「あれ、気まずさやばいですね。」

井「塩風呂とラドン風呂の境も全然わからんかったな。塩風呂兼ラドン風呂なんかな。」

り「打たせ湯、行ってみます?」

井「行ってみますか。」


壁際に二つ座れる場所があって、横に『押すと、一定時間お湯が出て、自動で止まります』との、打たせ湯スイッチがあります。


り「あれ、そっち、スイッチ効きます?」

井「いや、こっちはスイッチ自体、固められてしまっとる。たぶん壊れたんやろな。」

り「こっちは、スイッチあるけど、押しても反応しないんですよ。」

井「ということは、」

り「ということは、」


井「椅子やね。」

り「椅子ですね。」


井「電気風呂、行きますか。」


右奥の電気風呂、3つの槽に分かれております。

り「これ、左からソフトタイプ、ソフトタイプ、ときて、」

井「ハードが来ると思いきや、マッサージタイプですな。」

り「じゃあ僕真ん中のソフトタイプ行きます。」

井「じゃあ俺はマッサージタイプで。おお、めっちゃ電気強い。そして、なるほどマッサージタイプは断続的なんやな。」

り「真ん中、来てないですわ。壊れてるんかな。」

井「いや、ソフトタイプやで。もう、エクストラソフトやで。」

り「ちょっと左行ってみます。
うわ、これ、だめっすわ、全然ソフトじゃない。」

井「うお、ほんまや、ただの、マッサージタイプの断続的じゃないやつや。」

り「ハードタイプ、なし、断続的ハードタイプですね。」

井「やっぱり全体的にパンチ利かしてくるな。
そして残すはいよいよラスボス、あ、スチームサウナもあったわ。一応行っとく?」

り「行っときましょう。」






井「………」


り「………」




井「普通やね。」

り「特になんもないですね。」



井「さて、いよいよサウナを残すのみやけど、ちょっと休憩して臨みたいな。」

り「そうですね。僕頭も洗いたくなったんで、シャンプー買ってきます。」



相変わらずの混みようで、並んでシャワーを確保するのも一苦労、人気の秘密はやはりサウナなのでしょうか、期待が高まります。



り「あ、井澤さんも使います?」

井「いや、実は持ってきてんねん。俺、ちょっといいシャンプー使っとるんよ。まだハゲたらいややな思って。」

り「いやー、僕も、ちょっと気になるんですよ。昔、眉毛から生え際まで指三本やったんですけど、
見てください、これ、三本半ぐらいなってません?」

井「いや、大丈夫。全然やで。
あ、ためしに俺のも測ってみて。」

り「えー、眉毛のトップから生え際までで、僕の指三本ですね。」

井「これが三年後とかにやったら、」

り「四本になってたりして。」

井「ちゃうねん、俺、最近眉毛整えはじめてん。歳はとりたくないな思てな、とか言って。」

り「生え際、完全に歳とってるやないですか。」

井「いや、恐ろしい話です。では、いよいよ、」

り「ラスボスですね。」

井「行きますか。」



中央奥の細い階段、途中で左に曲がるようになっており、その奥にサウナ室のドアがあります。

り「あ、これ、曲がった瞬間やばいですよ。ここで普通のサウナぐらいや。」

井「オーラだけでやられるやつやな。」

り「完全にラスボスですね。開けますよ。うわ、ドア熱っ!」

井「うおお、これは、」

り「これ、思ってたのの三倍や。僕もうHP赤なってますよ。」

井「HP最大で600ぐらいしかないのに430とかくらうやつやな。しかも二回攻撃してくる、みたいな。」

り「そのくせこっちが攻撃しようとしたら、『あしがすくんでうごけない』とかなるやつですね。」

井「ちから とか、すばやさ とかのほかに、きのつよさ っていうパラメータがあって、レベルが上がるに連れて上がっていくねんけど、」

り「はい。」

井「キャラごとに上がり方に差があんねん。僧侶みたいな、回復役のやつが、弱気な性格やから、なかなか上がらんくて、」

り「すぐ『あしがすくんでうごけない』になるんですね。」

井「『おおごえでわらっている』とか、『じろりとにらみつけた』とかをやられると、もう100%あかん。
で、HP赤なってしまって、回復させたいのに、それができるやつが動けへん。」

り「ラスボスめっちゃ強いやないですか。」

井「とりあえず一旦、撤退やな。」

り「出直しましょう。」




一旦おりて水風呂につかります。



り「僕、水風呂の気持ちよさ、はじめて気づきましたわ。」

井「完全にこれ、回復の泉やね。」



り「しかし、ラスボス、甘く見てましたわ。あんな強いと思わんかった。」

井「ただ、今度は相手の手の内がある程度わかってるから、」

り「対処の仕方もあるってことですね。」

井「行きますか。」

り「行きましょう。」



階段をのぼり、ふたたびサウナへ入ります。

り「あ、ほんまや、さっきよりちょっと慣れてる。」

井「テレビついててんな、気づかんかった。」

り「砂時計ありますよ。五分の。」

井「じゃあ、とりあえず五分たったらおりる、にしよか。」


り「………」


井「………」


り「僕、もうけっこうきてます。」


井「俺もや。なんか知らん種類の汗が出てる。」

り「これ、見てください、手。」

広げて下に向けた手の、五本の指からそれぞれ汗がダラダラと垂れております。

井「豪雨かっ。」

り「五分、長いですね。」

井「まだ三分ぐらいっぽいけど、ここは、」

り「一旦撤退ですね。」

井「『いのちだいじに』やね。」



またおりて、水風呂につかります。



り「もう一回は行きたいですね。」

井「そやね。ただ、5分越えるまで我慢、みたいなんは無しでいこう。」

り「あれはちょっと無理ですね。」

井「真の勝者は、お風呂を楽しんだ者、ということで。」

り「行きますか。」

井「行きますとも。」



三度目のサウナ、最初よりもずいぶん体が重くなっております。




り「………」



井「………」




り「テレビ、相撲ですね。」

井「この場との一体感が、半端やないな。」

り「松岡修造出てきたりしたらやばいですね。」

井「生命にかかわるな。」

り「その場合、死因は、」

井「松岡修造、ということに。
そいつはなんとしても避けたい。」

り「そろそろ、ですかね。」

井「そろそろ、でしょうな。」




かくして、サウナとの三本勝負は幕を閉じまして、

ふたたび脱衣所へ。

老廃物を出し切って、二人とも肌の質が完全に変わっております。

風呂上がりに飲むのは、今回はあえて牛乳を外して、瓶の三ツ矢サイダーとみかん水でありました。



井「やー、今日はありがとう。」

り「いやー、こちらこそありがとうございます。」

井「さてさて、今回ゲストで来てもらってるから、本業のほうの宣伝を少ししときたいのやけども。」

り「いろいろあるんですけど、モケーレと一緒に、っていうことで、やっぱり6月の『にんげんっていいなvol.2』ですね。」

井「6月28日の土曜日やね。」

り「むにゃーの日、ですね。」

井「今回も、それこそ、にんげんっていいなって思ってまうようなイベントになりますな。」

り「特設サイト、特設ツイッターあるので、チェックしてみて下さい。」

井「どうぞよろしく。」

特設サイトhttp://sorekobix.wix.com/mokele

特設ツイッターアカウント
@SOREKOBI_MOKELE




井「やー、ほんまにありがとう。
それでは今回の湯ったりスポット、大阪市内某所の銭湯やけども、一言、まとめ的な感想をお願いします。」

り「ノスタルジックな中に、新しい笑いがありましたね。」

井「サウナちゃうんや!」

り「だって、ちょいちょい突っ込みどころがありすぎて。双眼鏡のやつとか。」

井「それもまた銭湯の醍醐味というやつやで。(これで君も立派な湯ったリストだぜ、ふふふ。)

それでは、行きますか。良いお風呂でありました。」


り「行きましょう。あ、そして、最後にこの、」

井「熱中症に注意、のポスターが見送ってくれるわけやね。」

り「完全に手遅れですね。」





えー、長々とおつきあいありがとうございます。
ついだらだらと書いてもた。楽しかってん、わし。ごめんよ。

パンチの効いたお風呂の情報、募集、しよかしら、なんかおすすめあったらご一報下さい。



それでは、次回はあなたの町で、


湯ったり、夢気分!