[コラム] モケーレムベンベ井澤聖一の「豆腐のかど」(2014/01)
えー、今月もやってまいりました、モケーレムベンベ井澤聖一の「湯ったり夢気分」
今回のゲストは、「墓場まで世話してやるぜ」の決めゼリフでおなじみのレスラー、ジャイアント.セワさんです。
セワさん、よろしくお願いします。
セワ「イイ風呂屋、世話シテヤルゼ!」
えー、というわけで、さっそくまいりましょう。
新年一発目、今月の湯ったりスポットは、寺田町駅から徒歩15分、生野本通商店街から少し横に入ったところにあります、源ヶ橋温泉さんなんですけども、
ここ、なんと建物が国の登録有形文化財になっているそうです。
ちょっと拝見してみましょう。
まずはこの、いかにも古そうな、どしっとした佇まい。
両サイドに「源ヶ橋」と掘られた石柱がありますね。
そして屋根には二体の自由の女神像。
何故自由の女神かと言いますと、これ、お風呂屋さんだけに、にゅーよーく、てなことを申しましてな、ということらしいのですが、
これ、作られたのが昭和12年なので、戦時中もこのダジャレを貫いたことになります。
さらには屋根の上にはしゃちほこが乗っておりまして、テーマは「和洋折衷」とのことですが、
はたしてこれ、折衷してまんのか、なんて疑問をたやすく跳ね返す、この年月の重みと言いますか、妙に説得力ありますね、セワさん。
セワ「オモシロイ物ヲナンデモ取リ入レルトイウ点デハ、ムシロ一貫シテイルゼ!」
え、では、さっそくお邪魔したいと思います。
やはり下駄箱は例のアレですね。
そして「男」「女」の例ののれん。
新年ということで鏡餅と凧が飾ってあります。
脱衣所も、基本的には例のあの感じなんですが、
古い日本建築風の装飾が随所に見られますね。
窓の外には日本庭園風の箱庭も。
かと思えば天井には洋風の装飾がされており、シャンデリアが吊られております。
極端な取り合わせのわりにはあまり違和感を感じませんね、セワさん。
セワ「長ク愛サレテキタカラコソ出ル、“コレガアタリマエ”感ダゼ!」
え、では、お風呂のほうに参りましょう。
中央に深めの浴槽、隣にジェットバス。
入り口左手にはスチームサウナの小部屋、
右手には水風呂。水が出る部分が、例のライオンのアレですね。
奥には電気風呂と、その隣にオパール原石風呂というのがありますが、ここは、今月は「イチョウ葉風呂」となっていまして、月替りのお湯になるそうです。
先ほどの鏡餅といい、常連さんにはちょっとした変化があって良いですね。
セワ「花見ヤ紅葉狩リニ行クヨリ、イツモノ場所ニ、サリゲナク季節ヲ感ジラレルコトガ大切ダゼ!」
えー、では、しばしの間、失礼しまして、
セワ「失礼シマシテ、」
湯ったり夢気分に!
セワ「浸ラセテモラウゼ!」
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いやー、どれも素晴らしいお湯でした。
そしてお風呂上がりには、やはりこの瓶の牛乳と、
お、セワさん、「みかん水」ですか。さすがですな。
ドリンクもツボをおさえたラインナップとなっております。
個性溢れる外見ももちろん魅力的ですが、
長く庶民に愛されてきた町の銭湯の感じ、いつものお風呂屋、といったこの雰囲気が、やはり一番の魅力なのではないでしょうか。
それではこのへんでお別れの時間なのですが、セワさん、
本業の、と言うかなんと言うかですが、
プロレスのほうでは、来週はいよいよスーパー側リングでの王座奪還戦ということで、
懸念されるのはやはり膝の調子なのですが、いかがでしょう?
セワ「ノープロブレム。痛ムノハ心ダケダゼ! 奴ノファミリーノコトヲ考エルトナ!」
いやー、さすがの自信ですね。皆さんご期待いただければと思います。
セワさん、本日はありがとうございました。
では皆さん、また来月お会いしましょう。
次回はあなたの町で、
湯ったり、夢気分!!