[コラム]「ナードマグネット・須田とハンバーグオムレツ・カリスマのEIGA・BU第6回」(2013/12)


カ:うおおお!!!皆さん!!おはようございます!!永遠の愛の戦士!!カリスマンです!!

須:いつにも増してテンション高い!ナードマグネット須田です?。こないだはハンバーグオムレツ企画お疲れさまでした!

カ:いやいや、こちらこそ、お疲れ様です。うちのベースは「ナードのライブ全体のグルーブは俺らより遥かに上」と絶賛してはりました。ほんま、盛り上げて頂いてありがとうございます。

須:うおお恐縮すぎる!こちらこそありがとうございます…。良いイベントでしたねほんと。さてEIGA・BUですが、ここのところ洋画と邦画が交互に来てますね。今月はなんでしょ?

カ:今月は『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 叛逆の物語』(http://www.youtube.com/watch?v=oHj11IWgKbg)でございます。

須:はい、僕の熱いリクエストにお答えいただいて(笑)。TVシリーズは見てたんですか?

カ:いや、このアニメは知ってたけど、観てなかったんよな。どうも、萌えな感じと登場キャラが女の子ばかりってので、食指がのびすじまいでした。でも、前のイベントの時、須田くんとふじーがあまりにも面白そうに話すから気になって観たら、もう、ドンハマりですわ。とりあえず手始めに去年上映してた劇場版前後編を観てんやけど、非常に出来が良かった。総集編にありがちなストーリーがぶつ切りになってる感じは殆ど受けなかったもんね。

須:そんな真っさらな状態から!お手数おかけしました…(笑) 僕もリアルタイムで見てたわけではないんですけど、TVシリーズがDVD化されたときに借りてきてイッキ見しました。途中から「えっ、こういう話だったの!?」って衝撃を受けてからがもう凄まじいんですよね。

カ:ほんま予想を斜め上に超えてくるというか、ラノベでありがちな萌え系ファンタジーやと思って観てたら急にディープでハードなSFにすり替わってて。俺が大好きなフィリップKディックって海外のSF作家さんがいるんやけど、その本の中でしかお目にかからなかった「エントロピー」って言葉が飛び出した時は驚愕した。

須:そう、SFなんですよね。TVシリーズ終盤のほむらちゃんが実は…みたいなくだりなんか特に!『ミッション:8ミニッツ』(http://www.youtube.com/watch?v=Ief3yJhD-qg)って映画を思い出したりしました。…ってコレどこまでネタバレしていいのか難しいっすね(笑)

カ:何処を話してもデカイネタバレになりそうでTV版前半でのマミさんのことですら言えないんじゃないかという(笑)一つ言えるのは今やってる最新作はTV版、もしくは前回の劇場版前後編を観ていないと全然意味がわからないってことやね。かなり、難しい内容やねんけど、不思議と物語の主軸は見失わないし、観客を置いていかない親切な作りやと感じた。ほむほむのやりたいことが非常に明確かつシンプルやから成り立ってるんかもしれへんけど。

須:最近見始めてもう「ほむほむ」言うてるやないですか(笑) 僕は最初はかなり混乱しましたけどね、今回の劇場版。テレビ版見てから結構間が空いちゃってたってのもあるかもですが…。とにかくどんでん返しに次ぐどんでん返しという感じで、目が回りそうでした。んで実は結局2回見に行ったんです(笑)

カ:確かに時間が空いてると訳わからんと思うわ。もう、ストーリーが二転三転四転五転ぐらいするからね(笑)でもTVのストーリーを把握していれば途中でカラクリに気付ける様にしてある伏線の張り方は見事と言うしか無い。

須:ですね、なので2回目はスッと入ってけました。ラストがとにかく切ないんすよね…TV版があまりにもキレイにまとまってたので、「この新編のオチは蛇足だ!」って言う人もいそうですが、僕はこれが作られた事でむしろうまいことバランス取れたんじゃないかなーと思いました。

カ:なんかほんまはセカンドシーズンにする予定やったらしいけど、脚本あげたらシーズン一個分には満たない量だったので、映画版での完結へと方向転換みたいやね。 確かに俺も蛇足では無いと思う。ほむほむの行動を心理を考えるとTV版だけでは余りにキレイ過ぎる。一途な強い思いは狂気と通じているからね。あと、これ、戦闘シーンがメインでは無いんやけど製作陣の趣味が出ててアクションはやたらと実弾兵器でドンパチするんよな。 "

須:そう!まさかこのアニメであんなガン=カタみたいなバトルが出てくるとは!すげえ迫力でした。あと各キャラへの思い入れが強い人ほど、前半の全員集合っぷりは感涙ものでしょうねー。さやかと杏子が…のシーンとかもグッと来ました。

カ:アニメで銃を使った近接戦闘への一つの回答と言われてるガン=カタが観れるとは思いにもよらんかったわ(笑) 前半のあの流れはファンサービスの意味合いもあったんじゃないか、と。でもまぁ泣いたよね、あれは泣くよね(笑)ところで、これって女のコが観たらどんな感じなんやろうね。全部、男と仮定して考えたら結構なBLな話よな(笑)"

須:全体通して男がほとんど出てこないですからね。主要キャラの性別ひっくり返してファンタジー要素も無くせばジョニー・トーのヤクザ映画みたいになりそう(笑)。

カ:ジョニー・トーはハード過ぎるよ(笑)脚本担当の虚淵玄さんはドンパチ大好きみたいやから、ジョニー・トーも好きやと思われるけどね。

須:しかしこれ、まだ続きあるっぽいですね。こんだけどんでん返しまくって、この後どうなるんだろ

カ:なんかこれで終わりともとれんことも無いよね。続きって正式にアナウンスされてたっけ?

須:や、アナウンスは全くされてないです。でもうちの藤井が「あるでしょ」って断言してました(笑) こんだけクオリティ高いシリーズなので、作るとなるとハードルはどんどん上がりそうですけどね!エヴァみたいな引っ張り方はしてほしくないですが(笑)

カ:エヴァは『破』(http://www.youtube.com/watch?v=P9e5HubWXI0)までは良かってんけどね、、、『Q』(http://www.youtube.com/watch?v=PsGxWZX__nc)は、、、酷い。あんなんにはなって欲しく無いな。藤井総監督が言うやったら、続編制作は確定やから、まどマギスタッフの皆さまには頑張って頂きたいものです(笑)ところで、須田くんはどの魔法少女が好きなん?俺はほむほむです!!"

須:うーん誰だろう…とりあえず杏子には幸せになってくれと思いますけどね(笑) 「さやかちゃん可哀想」ってみんな言うけど、杏子もたいがい不憫ですよ…だから今回の新編はちょっと救われた感ありましたよね。僕もともとアニメそんなに見なくて「キャラ萌え」みたいな感覚もあんまわかんないんですけど、そういう人ほどまどマギはビックリするんじゃないかなあ。

カ:この画で敬遠してる人がいると思うけど、もったいない。細部に非常に出来が良い。虚淵玄さんが昔に「登場人物を殺すことにためらいは無い」って趣旨のことを言ってたけどエヴァよりよほど登場人物に対する愛を感じるし、今回の劇場版で観客側からも制作側からも各キャラへの愛が一層補填された印象。

須:TVシリーズでの容赦無さをフォローしたかったのかもですね(笑) あ、そういえば虚淵玄さんって今仮面ライダーも手がけるんですっけ?カリスマさん見てます?

カ:まどマギを観たのでその流れで観出してん、仮面ライダー鎧武。なかなかどうしてこれが面白い。キャラの描き方が上手いのと、スピード感がある。きっちり1話毎にまとめてるし、次週への引きも素晴らしい。あと主人公のライバルキャラがまんまベジータで最高(笑)前回の仮面ライダーはイマイチで観てなかってんやけど、今回は一年付き合うつもりおります。勿論、戦国ドライバー(ベルト)が欲しい(笑)

須:うおお、やっぱおもろいんすねー!気になるな…。いかん、このまま仮面ライダーの話にまで及ぶと終わらない(笑)

カ:仮面ライダーの話はヒーロー戦隊の話と合わせて3ヶ月にわたりEIGA・BUでとりあげる予定(時期は未定)

須:(マジかよ…!)というわけで締めますが、こんな門外漢ふたりがこれだけハマる『まどマギ』、食わず嫌いは勿体無いです!まずはTVシリーズか、それを再編集した劇場版の前作(前後編)をぜひぜひ!

カ:まどマギは「とりあえず観てから判断する」っていう映画好きの基本を思い出させてくれた大事な作品になりました!百聞は一見に如かずですよ、旦那! そろそろ今月もお別れの時間が迫ってまいりました。というより、次回は来年や?ん!!"

須:ほんまですね!年が明けたら年間ベスト特集とかもやりたいですねー。まあパシリムの1位は揺るがないと思いますが、12月はこれから『ゼロ・グラビティ』(http://www.youtube.com/watch?v=aE6o6WvObKk)とかも控えてるので、まだまだ油断できません。というわけでまた次回?\(^o^)/

カ:『ゼロ☆ぐら』は今年最後の超大作やからね!ではまた!2013年にブレイブ・イン!!!


プロフィール 如何の通り

カリスマ: 本名不肖、牙の勇者の異名を持つキョウリュウレッド。
地球と大阪市北区の平和を守る傍らハンバーグオムレツというジャンクフードパンクバンドのボーカルとしても活動している。
EIGA・BUの「観る」担当。
HP:http://omelette.sekaibi.com

須田亮太: 顔出しNGというわけではございません。
ナードマグネットというバンドのギター&ボーカル。パワーポップという不遇のジャンルを今一度普及させるべく、大阪を中心に活動中。アイドルも好き。
EIGA・BUの「見る」担当。
HP:http://nerd-magnet.com/

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