[コラム]いおかゆうみの「ちぐはぐな日々。」(2013/11)


寒くなったから、あたたかさを感じやすくなりました。同じところにずっと座っていると当たり前やけどそこはあたたかくなります。自分には何かをあたためる力がまだあるんやなあ、と、大げさに思います。


寒いと寂しいは似てる。


手を握れば、抱き合えば、あたたかくなってしまえるので、恋人たちは冬になるとわかりやすく、恋人たち、に。

冷たさよりあたたかさを求め合う方が自然な気がして、肩凝りと歩きながら、こんなうちでも心の中では、みんな愛してるよ!って気持ち。
寒いなあ、寒いなあ、って言いながら帰るのとか、帰り道にコンビニ寄っておでん買っちゃう感じとか、ひとりで歩く息の白さとか、たまらん。

冬生まれやからか、夏より断然冬が好きなんです。
冬の室内は居場所って感じがする。これは自分だけの感覚でしょうか。
まあ、けど、一体、居場所ってなに。

それって、ひとりで作れる?作れへん?壊れる?なくなる?移動していくもの?


昨日見た夢は、物凄い声で怒鳴り散らして、怒りの矛先にいる相手を叩いたり腕に噛み付いたり髪の毛を引っ張ったり。その人に渡すべき書類もグシャグシャにして投げつけました。

相手は男の人で、うちらは子どもが集まるような施設で働くふたりで、男の人には恋人がいて、だけどうちにもとてもいい人でした。
「なんでも言っておいで。君の居場所になるよ。」と言ってくれた、とてもいい人でした。

うちはその言葉を鵜呑みにして、悲しくなったり寂しくなったり、何か問題が起こったりする度、メールや電話をしていました。

けど、夢の当日、男の人は言いました。
お疲れ様です、と、ボソッと呟いたうちに、「もう連絡すんのやめてくれる?君の居場所はここじゃない。大人やねんから、自分で自分の居場所ぐらい作りーや。」と、言いました、少し笑いながら。

居場所ってなんや、あんたじゃなかったんか、自分で作るってなんや、うちひとりで作れるんか、あの時の言葉はうそか、居場所ってなんや、悲しい、寂しい、どこに行けばええんや、居場所ってなんや、恋人のことなんか、なあ、教えてや、うそつき、なんでなん、うちが弱いからか、なあ、なんでなん、なあ

って、泣きながら怒鳴り散らす、うち。


書き出すと自分がこわいな、狂気やな。

起きた時、あまりにも悲しくて自分で自分を抱きしめました。
難しいね、そうね、そうね、大丈夫大丈夫。

同じところにずっと座っていると当たり前やけどそこはあったかくなります。自分には何かをあたためる力がまだあるんやなあ、と、大げさに思います。


居場所を作るってそういうことか。

ひとりでその場に居続けるのはやっぱり難しいけど、誰かが話しにきてくれたり、目の前で笑ってくれたりするならば、何も難しくないしこわくもない。涙を流す人が来たら、あたためたその場所を譲ったりしながら。

そう、守り続けることが大事ですね。



だからどうか、風邪ひかんように、体を冷やさんように、あたたかくしてお過ごしください。