[コラム]いおかゆうみの「ちぐはぐな日々。」(2013/07)


遅ればせながら、コラム再開おめでとうございます。
いや、ありがとうございます、が正しいですね。

もうコラム書けへんのかなあ、
おもしろくないからやろうか、
しょうがないわなあ、
うちの力不足やなあ。と、

曇り空ばかりを眺めていたのですが、諸々のなんやかんやが色々ありまして、また書けるようになりました。うちだけ今月からですがよろしくどうぞ。

コラムを書いていない間に起こった大きな出来事と言えば、一人暮らしを始めた、ということです。自分にできること、できないことが浮き彫りになる毎日でとてもおもしろいです。

1K収納なしの小さな部屋にある8000円のタンスは自分一人で組み立てたが故にまったくタンスの役目を果たしていません。引き出しはガタガタで全く引き出せず、取っ手もとれました。下着が丸見えなので、当分の間はだれもお家に呼べません。人生のお勉強代と思って歯を食いしばって耐えています。

物干し竿も長さが足りず、しかしまあ工夫をこらして使っています。

そうやってひとりなんとか日々を紡いでいるのですが、やはり親のありがたさを痛いほど感じます。

先日、ポストに宅配便の不在届が入っていました。
通販などで何かを頼んだ覚えもないので、不思議に思いましたが、とりあえずもう一度お家に持ってきてもらいました。そこそこ大きい段ボールを開けてみると、うちのだいすきな鯖の味噌煮や棒鱈煮の袋詰め、そしてレトルトカレーが段ボールいっぱいに入っていました。しかも全部無添加。

うちが近くにおらん日々の中で、こんなにもうちのことを考えてくれるなんて、お父さんとお母さんしかおらんのんちゃうか、と、グスグス泣いたりしました。好き勝手にやらせてもらってるんや、どうにかしてこのふたりを幸せにしたい、どうにかしてこのふたりを色んなところへ連れていってあげたい、と、グスグス泣いたりしていました。

あったかい涙で頬を濡らしたまま、
片付けようと段ボールを覗いてみたならば、小さい袋がひとつ。


その袋に書かれた文字に、溜息ひとつ。


強力!すっぽんカプセル!
(すっぽん、マムシ、鮫軟骨)



近々妹か弟ができるかもしれません。


ブラボー。